ある新聞を読んでいて、気になるコラムを見つけた。
メジャーリーガーのイチロー選手や松井選手の記録について、日米通算の記録は用いるべきではないという趣旨の内容が書かれていたのだ。

確かに、この2人が日米の違いを重視し、通算記録に無頓着なのは、周知の事実だし、特に、日本よりもレベルの高いメジャーリーグに於いては、評価としても、この通算記録がほとんど意味を成さないのは分かる。
しかし、だからといって、杓子定規に日米の記録を分ける事によって、日本のプロ野球の歴代の記録ランキングで、イチローや松井が下位に甘んじるというのは、大きな違和感がある。
アメリカでの扱い云々については、何も言うことはない。
日本で評価する時に限っては、必ず通算記録を採用すべきだと言いたいのだ。
誰が何と言おうと、通算安打記録のトップは、張本勲氏ではなくて、イチロー選手であり、松井選手の通算ホームラン記録は、502本(8月2日現在)なのだ。
松井が引退するまでに、王貞治氏、野村克也氏に次ぐ、歴代3位の記録まで伸ばしてくれることを楽しみにしている。
2人のプロとしてのキャリアを調べると、日米でほぼ半々となっている。
これを分ける事の方が、無理があるのではないか?
この件が、話題になる時に、必ず出てくるのが、メジャーの方が試合数が多いとか、WBCで2連覇している日本の方がレベルが高いという意見だ。
しかし、これ、マジで言っているのかなぁ?
1シーズンで、僅か18試合多いからといって、ピッチャーの圧倒的なレベル差を見れば、どちらがヒットやホームランを打ちやすいかは歴然としている。
又、日本のWBC2連覇は素晴らしいし、僕もテレビの前で手に汗を握って応援したけど、もし、ドミニカやアメリカが、なりふり構わずベストメンバーを組んできたら、果たして日本と韓国が優勝を争うような展開になったのだろうか?
いい勝負はするだろうが、これまでのように簡単に勝てる相手じゃない事だけは確かだろう。
メジャーリーグの試合を、テレビで数試合でも見たことのある人なら、この2ヵ国出身の選手のレベルは、よくご存じのはずだが?
重ねて言いたいのは、そんなレベルの高い所で、イチローや松井が積み重ねてきた記録を、せめて日本で評価する時くらい、通算記録を採用してもいいのではないかということだ。
名球会も、この様な考え方から、通算記録が条件を満たせば、名球会入りを認めるようになったはず。
現実として、日本のプロ野球選手の中で、メジャーに挑戦できるレベルにある選手は一握りだ。
その彼等の、勲章ともいえる記録を、なぜ分けなければならないのか、僕にはちょっと理解できないのだ。
では、また。