40日目の夜に。 | stockracerの雑記録

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 あの日、後場の取引も、残すところ15分に差し掛かった頃、いつもと違う揺れを感じた。

長周期の、ゆっくりとした横揺れ。

震源地が、僕の居る地域から遠い証拠だ。


 しかし、その割には、強く、長く揺れている。

直ぐに、まずいと思った。

これは、震源地では、大変なことになっているぞ!と。


 相場が中断する様子がないので、十数分後、東京市場が引けてから、急いでテレビをつけた。

そこで見たものは……。

津波が、家を、田畑を、道路を、次々に呑み込んでゆく。

眼前に広がる、筆舌に尽くし難い惨状は、映画やドラマではなく、リアルタイムに起こっている事実だった。

僕は、被災地・東北から遠く離れているにもかかわらず、強い衝撃を受け、何をすればいいのか分からなくなっていた。


 最初の10日間は、被害の深刻さが明らかになる度に、何もできない自分への苛立ちを覚えた。

2週間が過ぎて、あるブログに書かれていた言葉をきっかけにして、今、自分にできることをすればいいと気付いた。


 それから、1カ月近くたって、それだけでは足りないと、思い始めている。

まだ他に、やるべき事があるのではないか?

自分自身の無力さを噛みしめながらも、次の一歩を踏み出さなくてはならないと、考えずにはいられない。

ボランティアでも、仕事でも、他の何かでも。


 ただ、悔しいけど、一般人ができることには、限界があるのも事実。

誤解を恐れずに言えば、大きな困難に立ち向かおうとする時に、世間に対する影響力は、持っているに越したことはない。

それは、スキルであったり、経済力であったり、人を惹きつけるリーダーシップであったり。

努力によって、そのような力を勝ち得た人が、実際に復興支援にかかわっている姿を見ると、本当にすごいと思うし、頭が下がる。


 だが、ないものねだりをしても、何の解決にもならない。

40歳をとうに過ぎた自分が、レベルの低い話をしていることへの嫌悪や悔しさもある。


 大震災から40日目の夜に、今できることをやりながら、次にどうすればいいのかを、探し続けなければならないと思った。


 では、また。