無実を訴えながら1987年に95歳で獄中死した「帝銀事件」の平沢貞通元死刑囚が制作した金屏風(びょうぶ)「狩勝大観」を、養子の平沢武彦さん(51)が東京都内で見つけた。逮捕前の画家時代の作品で、元々は北海道小樽市内にあったが、約60年前から所在が分からなくなっていた。武彦さんは「平沢の代表作の一つ。本人が一度も帰れなかった故郷の小樽で展示したい」と話す。

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 平沢元死刑囚は少年時代から画才を発揮し、上京して横山大観に師事。二科展や帝展で入選するなど、中央画壇でも認められた。

 「狩勝大観」は25年、小樽市内の料亭の依頼で制作した六曲一双の金屏風。右隻と左隻が各縦174センチ、横349センチの大作で、北海道中部の狩勝峠から一望したパノラマを躍動的な構図で描いている。平沢元死刑囚が48年に逮捕されたあと、料亭が手放し、所有者は転々としたらしい。

 武彦さんは89年から各地の美術館や古美術商を訪ね、これまでに60点を入手。「狩勝大観」については、「入手した」という東京都内の画廊から知らせを受け、購入を決めた。武彦さんは「平沢の画家としての力量を正当に評価してほしい」と話している。【網谷隆司郎】

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 死者・行方不明者43人を出した長崎県雲仙・普賢岳の大火砕流から19年を迎えた3日、被災地の同県島原市では、追悼の催しが各地で行われ、犠牲者をしのんだ。

 同市仁田町の「犠牲者追悼之碑」前には午前8時半に献花台が設けられ、遺族や市民らが慰霊の花を手向けた。自宅が被災した園田元市さん(83)は「当時は亡くなった消防団員の葬式が毎日のように続いた。今でも忘れられません」と声を震わせた。

 横田修一郎市長も献花した。市長は「亡くなった消防団員には知り合いもいた。個人的にも一生忘れることができない日で、被災を伝えていくことが私たちの使命です」と話した。

 同市では3日、大火砕流が発生した午後4時8分にサイレンを鳴らし、市民が黙とう。午後7時からは雲仙岳災害記念館前で約1000個のキャンドルがともされ、市内は終日、犠牲者を追悼する祈りに包まれる。

 普賢岳は11月17日、噴火から20年の節目を迎える。復興した同市は、被災した遺構を観光に生かす取り組みを進めており、昨年8月、島原半島が貴重な地形や地層が残る地域として「世界ジオパーク」(地質遺産公園)に国内で初めて認定された。

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 東京都議会民主党は25日、18歳未満として描かれたキャラクターの性的行為を含む漫画やアニメ作品について18歳未満への販売を規制する「東京都青少年健全育成条例改正案」に反対する方針を決めた。6月の定例会で都側に改正案取り下げを求めるが、都側が応じる可能性は低いため、規制を限定的にした独自の修正案提出も検討する。

 改正案は都が3月の定例会で提案したが、漫画家らを中心に「表現の自由を侵す」と反対論が出て、継続審議になっていた。民主は会派内にプロジェクトチームを設置。出版業界との意見交換や書店の視察をした結果、改正案を疑問視する声が強まっていた。

 独自の修正案は、「あいまい」と批判される規制対象を厳格化するなど、大幅に改変する。都側が改正案を撤回しない場合、他会派にも賛同を求める考えだ。定数127の都議会で、最大会派の民主は53議席。改正案に反対の共産(8議席)、生活者ネット(3議席)が加われば過半数を得られる。

 改正案を巡っては今月、提案者の石原慎太郎知事自らが「役人が文章を作るとこういうばかなものになっちゃう」と条文の分かりにくさを批判。議会が表現を修正することは容認したものの、「規制は必要」との立場は変えていない。

 都の改正案は、漫画やアニメで18歳未満として描かれたキャラクターを「非実在青少年」と定義。非実在青少年がかかわる性交などを過度に描いた作品について、18歳未満への販売自主規制を求める。このうち強姦(ごうかん)など反社会的な性的行為を描いたものは18歳未満への販売を禁止する。【石川隆宣、真野森作】

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