みなさんは、「羅生門」という映画を見たことがあるでしょうか。古いモノクロ映画ですが、やはり名作と言われるだけあって、いま見てもおもしろい映画です。
羅生門 デジタル完全版 [DVD]/角川映画
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原作は芥川龍之介で、短編なので、こちらを読むのもいいかもしれません。Kindle 版なら、無料で読めます。
藪の中/作者不明
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さて、この話の見どころは、ひとつの事実に対して、それぞれの立場によって、ぜんぜん違うストーリーになっている、ということです。
真実はひとつ! と言いたいところですが、実際はそんなに簡単ではありません。
ウソをついている場合もあるかもしれませんが、同じものを見ても、人によって着目するところも違い、解釈も違い、ということで、「自分の目から見た真実」が違ってしまうのです。
きょうのメンタルサポートろうむのブログは、「セクハラ・パワハラの相談を受けたら」というテーマで書きましたが、ハラスメント事案の調査のご依頼を受けて、当事者双方から話を聞くと、まさに「藪の中」になってしまうことがあります。
どちらも、ウソをついているわけではないのですが、自分に都合の悪いことは無意識に言わないようにするだけで、まったく違う話になってしまいます。
基本的に、相手がウソをついていることがわかっても「ウソでしょ」などとは言わず、真実だという前提で話を聞きますが、内心「これはどういうことなんだ」と、冷や汗が出るようなことも。
正直、こういう場合、社内で判断するのはかなり難しいと思われます。
ハラスメント問題で困ったら、どうぞお気軽にご相談ください。社労士には守秘義務があり、秘密が外に漏れることは絶対にありません。
写真のフクロウ、こんな目でじーっと見られたら、悪いことをしていなくても、「わたしが悪うございました。すべて白状いたします」と言ってしまいそうですね。