スリランカでは仏教徒が圧倒的に多いが、イスラム教徒、キリスト教徒もいて、それぞれの祝日が全国的な休日になっている。
そんななか、定期的にやってくるのが、
ポヤデー
と、呼ばれる満月休暇。
満月のたびにお休みになり、街中が閑散とするのだ。
仏教の祝日なのだが、この日はお酒を飲んでも、肉を食べてもいけないという。
スーパーの食肉コーナーから肉が消えガラガラになる、もともと法律で決められたところでしか買えないお酒も、ショップがすべて閉まっている…という徹底ぶりだ。
ただし、仏教の祝日というだけあって、一部イスラム系のお店は空いていたり、近代的な大手スーパーチェーンは空いている。
が、ほとんどの仏教徒が、参拝に行くか、家から出ないで、何もしてはいけない日…かのようだ。
ポヤデーには全国的にお寺への参拝が盛大に行われているようだ。
今年はたまたま、今日12月24日がポヤデーなのだが、明日はクリスマス休暇(キリスト教徒の祝日として全国お休み)そして、土日と連なる、大型連休。
この小さな街アンパーラからも白い服装(仏教の参拝時の正装)の集団がバスに乗って出かけて行く姿をたくさん見かけた。
日本にいるとビジネス、ビジネスで満月など忘れられていることな多いのだが、スリランカのポヤデーは自然と共存していることを実感する。
果たして、どちらが良いのか…
【トラベルマスター】
アンパーラを中心にセイロン島東部の古代遺産、史跡を探し活動している。これまでスリランカ旅行者から脚光を浴びなかった、ガイドブックにも載っていないスリランカ東部地区を紹介しています。
スリランカ文化三角地帯にも負けない古代史跡の眠るセイロン島東地区(アンパラ)にご興味のある方は、お気軽にご相談ください!
あ、もちろん、普通の(?)スリランカ旅行のご相談もお待ちしております。
【筆者について】
筆者は2015年現在、スリランカ東部州アンパーラ県アンパーラ市に在住。Ampara general hospital(国立アンパーラ病院)にて脳神経理学医として勤務しながら現地のアーユルヴェーダを研究するかたわら、元スリランカ教育省アンパーラ事務所ディレクターであるウパリ氏らとともに、トラベルマスターとしてセイロン島東部地区の古代遺産の研究に加わる。