胎児ドックを受けに行ったクリニックで、赤ちゃんの心臓が止まっていることが分かった。


エコーを当ててすぐに亡くなっていることが分かったので、胎児ドックの料金はかからなかった。


一切お金を払っていないのに、とても親切に、聞いておきたいことはないかとゆっくり話してくださったり、妊婦検診を受けている病院へ結果の手紙を書いてくださったり、受付の方も「お体大事にしてくださいね」と声をかけてくださったり…

本当にあったかいクリニックだった。





このクリニックで元気に動いている赤ちゃんを見たかった…あんなにあったかいクリニックだったのに、ずっと泣いてた記憶しかない。






次の日、いつもの病院で先生と話した。

赤ちゃんが亡くなってしまった原因は、染色体異常や心臓の病気など赤ちゃんの問題か、感染症などの母体の問題か、はっきりとは調べないと分からないけど、僕は赤ちゃん側の問題だと思ってるのでと。


自分を責める必要はないよ

という意味だったのかな。







「赤ちゃんが亡くなってしまった以上、妊娠を継続することはできない。入院をして、まずは赤ちゃんをちゃんと出してあげよう」


もう「産む」ではない…




泣きながら、頷くことしかできなかった。






2泊3日の予定で入院をして、1日目は子宮口を開く処置、2日目に陣痛を起こす薬を入れるとのこと。


痛みに対して恐怖心が強い私…

子宮口を開く処置は、水分を含むと膨らむ棒を入れると聞いて恐怖しかなかった。

陣痛は、通常の出産ほどではないが生理痛よりは痛いものがくると思うと。





痛みを乗り越えても、


赤ちゃんの泣き声は聞けない。



抱っこもできないし、おっぱいをあげることもできない。








先生が病棟にいる日に赤ちゃんが出てきてくれるようにと、4日後の入院が決まった。





先生と話した後、看護師さんから入院や産後、赤ちゃんとのお別れ、死産届けや火葬のことについて説明を受けた。


私はもうずっと泣いてた、看護師さんも少し泣いてるように見えた、落ち着くまでここにいていいからねと…寄り添ってくれてあったかかった。








この日から入院する日までの記憶はあまりない。


産む怖さと赤ちゃんとお別れする悲しみ。

全てにおいて実感がなくて、不安だけがどんどん膨らんだ。

怖くなって、泣いて病院に電話した日もあった。すごく淡々と対応されて、余計に不安になったけど、その記憶もあんまりない。






今回の出来事で、あったかい言葉をかけてくれる方、淡々と仕事をこなす方、対応は様々。

どちらが良い悪いではなく、ただただ寄り添ってもらえたら嬉しかったし、心が救われた。





同じような経験をされてる方はたくさんいるし、私だけがつらいわけじゃないことは分かっているけど…

こんな時くらいもう少し寄り添ってくれても……と感じることもあった。



だけどそのおかげで、心に寄り添ってくれる人も必ずいるということ、「苦しんでいる人のために」という気持ちがこんなにもあったかいんだということ…気付くことができた。



つらいからこそ、あったかい。

どの世界を見て生きていくのか。




文字にするとペラペラだけど…

これは私がこれから生きていく上で、絶対に忘れずにいたいこと。








小さな命が、13週間の間、私のお腹の中で生きていたことは事実。つらいけれど、お母さんとして、赤ちゃんを産んであげて下さい。


たくさん寄り添ってくれた助産師さんからの言葉。




そう、私が産まなくて誰が産むのか。

今はもう心臓が止まっているかもしれないけれど、紛れもなく生きていた、命がここにあるんだから。




寄り添ってくれた人たちのおかげで。なんとか持ち堪えた入院までの日々。