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… そうか!と閃いた事がある。

身体は魂に操られていて
魂は魂に自我があり、
今迄自分が自我だと思っていたものは
私のものではなかった。


魂がお腹空いたとなれば
身体は命令に従って食物を食べる。
魂が眠りたいとなれば
身体は命令に従って睡眠をとる。
もう既に蝕まれてしまったこの身体は
魂からの命令に従うのみ。

身体は魂の言いなりであって決して人間ではない。

魂に操られているとは知らず
魂に蝕まれているとは気付かずに
自分は人間なんだと勘違いしている人が沢山いる。
哀れな事に人間として生きている気分になる。


身体は魂がなければ空っぽで動く事はない。
魂はもう何千年と生きて続けていて
身体が魂の命令に耐え切れず死んでしまったら
(寿命の場合は老衰死の様な)
魂は次の身体へ移動する。
死ねば用済みという訳だ。

魂からすると身体は使い捨てカイロと同じ。
化学反応が終わり冷たくなったらゴミ箱へ。

魂に悪用されて何の抵抗力もない身体。
そして一度支配されたら死ぬ迄終わる事はない。


魂は身体がなければやりたい事をやれない。
でも身体も魂がなければ動く事は出来ない。
魂と身体が共存するのは一番いい仕様で
魂が悪用するのは変えられない宿命だった。
最初からこの身は劣等品だったという事か。

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