永遠の0を観て来ました。
百田さんの原作小説でもボロボロ泣きましたが、今回の映画でも前半から泣いて泣いて、最後まで泣いてました。
個人的には、すごく良かった。
多くの日本人の方に観ていただきたい映画です。
映画館で以外だったのが、外国人のご家族も多かったことです。
特攻隊に興味があるのかは分かりませんが、嬉しく感じました。
日本人として、日本の歴史を真正面から見るよい機会ですので、ご家族でご覧いただきたい映画です。
16歳の長男も一緒に観ましたが、長男もボロボロ泣いていました。
観終わって、「泣いた、泣いた、いい映画だった。」と言っていました。
思えば終戦まじかの大東亜戦争では、同じ年頃の若者までが戦場に送り出されたと祖父の弟の大叔父さんが言ってたのを思い出しました。
16歳の時だったそうです。
満州で少年兵だった大叔父は、当時上官の方にこう言われたそうです。
「もう直ぐこの戦争は終わる。君たちのような少年までが戦地に送られてきているようでは、もうこの戦争は勝てない。」「前線には出さない。戦争が終わったら、真っ先に船に乗せてやるから日本に帰りなさい。」
「日本の未来のためには君たちが必要だ。」
そう言われた大叔父は、約束通り終戦後、真っ先に船に乗せられて日本に帰国したそうでした。
祖父が亡くなる前、僕が中学1年生の時に、畑仕事を手伝いながら戦争の話を聞いたことがあります。
幼少から小学低学年まで祖父の家で育ち、祖父に対するイメージは無口で厳しい祖父というイメージでした。
元帝国陸軍少尉だった祖父ですから、祖父が怒れば幼児のころの僕はおしっこをもらしそうなくらい怖かった。
中学生になった僕は、どうしても戦争の話を聞きたかったので、思い切って聞いてみました。
畑の草刈りの合間に、木陰で休みながら、祖父は遠くを見つめながらゆっくりと戦争の話をはじめてくれました。
しかし、祖父から出た言葉は、意外なものでした。
自分の戦勝の自慢などいっさいなく、自らの部隊の部下が戦争で亡くなった話ばかりでした。
その時に気づきました。
祖父には、友人や後輩が亡くなった辛い思い出なんだと。
そして、戦地から家族(僕の祖母や母や叔父、叔母)に少しでもお金をたくさん送るために、上官になるための過酷な試験を受け続けたことを語ってくれました。
その試験とは、30キロの米俵をかついで山を登り下って来て最初にゴールしたものが合格という試験だったそうです。
戦争の影響なのか、祖父の膝は年を重ねるごとに不自由になっていきました。
そして、大好きだった祖父が亡くなり、火葬場でお骨の中に金属片を見つけました。戦時中、中国で大砲を運んでいた祖父の部隊が爆撃を受け、祖父の胸に爆弾の破片が入り、心臓に近い理由から取り出せないでそのままだったと後で母に聞きました。
何度も戦場で負傷しながらも戦い続け、多くの大戦を見てきた祖父の目を今でも忘れることはありません。
生き残った祖父は、死ぬまでずっと戦死した戦友のことは忘れたことなどなかった。
祖父をまじかで見てきた孫の僕は、今でもそう感じています。
永遠の0は、祖父や大叔父の戦争の話まで、思い出させてくれました。
みなさん、是非 劇場でご覧になって下さい。