2012年9月1日 - 馬術

浅川、15人中12位で個人規定を終える



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ロザードに騎乗する浅川信正
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日の丸も掲げられた観客席



8月31日、世界文化遺産「河港都市グリニッジ」。世界標準時の基準となる子午線が通るグリニッジパークにて9月1日に開催された個人規定1bには15人馬がエントリーした。

馬術の個人規定は大勢の観客がいるにも関わらず、静寂の中、人馬が一体となって20x40mの馬場内で決められたコースをたどる形で競技が進む。フィギュアスケートなどと同じく技術と芸術性が問われる採点競技であり、いかに審判の印象を良くするかがポイントとなる。

日本からただ一人参加した浅川信正&ロザードはけがを負った事故前後あわせて40年以上の馬術選手キャリアを持つベテラン。最後に登場した浅川は、ロザードに騎乗して競技に臨んだ。浅川の評価は初めは低く50%台だったが、徐々に上がり、最終的には62.826%を獲得。15人中12位に入った。
最初の評価が低かったことについて、「採点ものだから仕方がない」と話す浅川。「同じカテゴリーの他の選手はみんなある程度歩ける人。そういう中で納得して競技をしている。」と、「足がつかない選手」である浅川は淡々と語った。その上で、「60%以上とれれば合格点」と評価。大きなミスもなく、無事に競技を終えたことに満足感を示した。

なお、金メダルは75.826%を獲得したオーストラリアのジョアン・フォーモサ&ワールドワイドPB。彼女はパラリンピック初心者で、オーストラリア国民も驚く快挙だった。なお、過去9個も金メダルを獲得している地元イギリスのリー・ピアソン&ジェントルマンは75.391%で一歩及ばず銀メダルに終わった。銅メダルはペポ・プッチ&ファイン・フィーリング。彼は、オリンピックに出場した大岩義明選手が参戦する総合馬術で怪我を負ってパラに転向。パラリンピック前のランキングではトップを走っていた。


(ロンドン現地配信チーム)