いよいよスタート

毎年、オトコのヒトたちに引っ張ってもらおうと、

前方からスタートする。

ダケド、なんか今年はキチンと予想タイムの列に並んでしまった。

前方に、見覚えのある顔

マナビーがいた。

ダ:「そんな、速く走れると?」

マ:「バーカ、最初は前におらんと・・・」

・・・考えることは、皆 同じでR。

スターターふみちゃんのピストルを合図にスタート

いつも、不思議に思う。

「5秒前」って言っている間に、

何秒か経っているよなって・・・。

今年は、参加者が多いからか、

いつもより後ろからのスタートだからなのか、

なかなか前に進まず。

前方のマナビーを目標に、いつか追い抜いてやろうと思いながら走る。

今年は、携帯ラジオが壊れたので

自分の呼吸と向き合って走る。

トンネルをくぐり、ジェットコースターを横目に

坂道を登り、一越え、折り返して、坂道下り

声援の中、右に曲がって直線コースに入る。

折り返し地点前で、マナビーとすれ違う

すでに、かなり離されている。

昨年の暑さに比べたら、今年は曇っているだけ、まだ走りやすい。

各所に、係りの方が立っていて誘導してくださったり、声をかけてくださったりしている。

その中で、そこを右に曲がったら海辺に出るというところにいたお兄さん

イキを吐きながら、「がんばってください」

「お、おい大丈夫かい?」と、思いながら走り過ぎる。

2週目、そこを通ると、またさっきのお兄さん、

腕をお腹にあてて、アムロ・レイのように

「がんばってください」

「オマエもな」と、心の中で、つぶやく・・・・と、

「オマエが、頑張れっ!!」と、おじさんの声

ハハハっ、みんな同じこと思いながら走りよったんやね。

あのお兄さん、お腹痛かったんやろか?

また、来年も会いたいな。

今年も、皆さんいろいろな思いを胸に、走っている。

それは、一緒に走っているから分かることもある。

『祝 還暦』と書かれた、赤いTシャツを着て走るおじいさん

『命名 ○○』と書いて、お子さんの顔写真が写されたTシャツを着て走るお父さん

背中から、そのメッセージが伝わってくる。

さっき追い抜いたと思ったヒトが、前方に

そして、また追い抜いていく

この繰り返し。

今年は、例年ほど、

「かーぺっ」とツバを吐くおじさんや、汗くさいおじさんがいなかった。

オシャレな女性ランナーも増えた。

オシャレな格好の女性は、あんまり速くないっちゃないという

アタシの固定概念は、見事に覆され

オシャレな女性に、どんどん追い越される。

走り終わったヒトたちの沿道からの声援が多くなる。

ランザローテの皆さんの声援が、羨ましい。

それは、アタシの前を走るオレンジ色のTシャツの女性に向けられたものやった。

腹が減って、パワーが出らんのか?水の飲みすぎか、

お腹が走るたびに、クークーグーグーといって恥ずかしい。

ペースが上がることもなく、呼吸が苦しいということもなく

ただ、練習していないので足が全然前に進まず。

マナビーの姿は、もう見えない。

とにかく、腰を高く、やや前傾に、

胸を開いて、腕を振る。

きつくない走りを目指す。

サクラと菜の花のピンクと黄色のコントラストがきれいな中、

ラストスパートをいつかけるか考えるが、

この調子じゃ、スピードでない。

「ゴールまであと300mです。」「ゴールまであと少しです」といった声が飛び交う

グリーンに戻ってきて、残りの力を振り絞る

アタシ、手と足がばらばらに走っている気がする。

大股で、転びそうになりながら、なんとか

ゴールっ!!!”

~つづく