正しい勉強法、そんなものが実在したら私が聞きたい。
勉強法に「正しい」「間違い」なんてあるのだろうか?
定義はあるのだろうか?
こんなことを言うということからわかる通り、
私は「正しい勉強法」を教えることができない。
効率の良い暗記法や役立つ知識はあるだろう。
それらを生徒に教えれば正しいのだろうか。
生徒の成績が上がれば正しいのだろうか。
テストに合格すれば正しいのだろうか。
絶対的な正しさなんてない。
生徒の成績が上がってもいずれスランプが来るし、
テストに合格してもその後継続して勉強しなければ意味がない。
でも、残念ながら正しい勉強法を教えたがる講師が多い。
そう宣伝するとみんなコロッと騙されるからだ。
私は勉強というのは登山に似ていると思う。
生徒が自分で勉強する場合も、
講師に教えられて勉強する場合も、
山を登ることに変わりはない。
ただ、通る道が違うだけ。
遠回りでも近道でも山に登ることができれば良いだけだ。
最速で登るのだけが登山ではない。
近道を見つけることに拘ると、登山という目的を忘れてしまう。
近道すると所要時間は短いだろう。
しかし、その分道が険しくなることだってある。
理解できないのは「正しい勉強法」を謳う余り、
他の講師に文句を言ったり陰口を叩くことだ。
ここまで来ると正気かどうかを疑ってしまう。
仮に生徒がいないところで言ったとしてもダメだ。
そういうのを生徒は薄々と感じ取るものだ。
あの先生はこの先生を嫌っているんだな、と。
悟られたらその時点で終わり。
生徒に余計な気遣いさせるんじゃないよ。
とは言っても世の中にはそういう講師はいる。
私はそういう講師を見て非常に残念に思う。
心に余裕がないのかもしれない。
でも、講師名乗るなら生徒にそういう姿を見せないでくれ。
そんなことするんなら講師辞めちまえ。