体験談・失敗談は時として自慢にならないだろうか。
成功体験なんて自慢そのものじゃないか。
果たしてそんなものが生徒に響くと思う?

受験関係で言えば、
「私は〇〇をして偏差値が上がった」とか、
「△△の参考書の次は☆☆問題集をやろう」とか、
参考書の順番からテクニック的なものまでネット上に溢れている。

その人はその通りやって上手くできたかもしれない。
でも、偏差値や勉強量が全く違う人がその通りにやって成功するのか?
あんたは保証できるのか?

時代が変わって今はネットで情報を集めることができる時代。
参考書が沢山あり、講師も飽和している。
その中で自分に合った勉強法や参考書を探すのは大変な作業だ。
そもそも情報が多すぎる。もはや広告なのか宣伝なのか。
私もYouTubeでためになりそうな動画を見ることがあるが、
同意できるものもできないものもある。

「この人が言っているから正しい」という情報はない。
80%賛成できても20%は賛成できないものが普通だろう。
生徒が信じたらまずいだろうという情報もある。

あるいはダイエット。
「××で劇的な変化」とか、
「××を飲めば一発」とか、
普通に考えたらありえないものばかりが情報として出回っている。
そこまで楽に健康になれるなら秘密にしたらどうだろうか?

長寿の秘密は食べる量を抑えること、テレビで見たことがある。
もし事実だとしても食べたいものを我慢して長生きしたいとは思わないね。
「次これ食べたら命が危ないよ」と言われたら止めるが、
そうでなければ私は好きなものを食べる。

ヴィーガン、ベジタリアン、ラクタリアン、結構。
あんたが実践する分には何も止めはしない。
どうぞご自由に信念のままに生きれば良い。
しかし、それを自慢するとか強制するとかは止めろ。

講師には講師のペースで、生徒には生徒のペースで。
言っていることが理想論だと言われるかもしれない。
それでも私は生徒のペースを大事にしていきたいね。