これは講師の方向きと傾きを掛けた言葉である。
講師コラムに書いてたら内容が不適切と削除された。
納得がいかないのでここで再登場してもらう。
Twitterで度々話題になるコレ。
あんたは全生徒のこれを押す自信があるか?
殆どは押すことができないだろう。私もだ。
講師が生徒のやる気スイッチをオンにして、
その日から自発的に勉強したら誰も苦労しない。
私は講師の経歴が長くても授業が上手くても、
驕ってはいけない部分があると考える。
超一流の先生でも大教室だと授業中に飽きる生徒が出るはずだ。
100人に対して100人全員を満足させる授業はできない。
個別指導でも同じ。
人数が多いほど相性や学力差があるため全員を満足させることは難しい。
自分で授業を聞いて勉強できる生徒はスイッチがオンになっている。
わざわざオンにする必要はない。
難しいのは自分では何をどう勉強したら良いかわからない生徒だ。
つまりスイッチがオフの生徒。
初心者は私のところに来なくていいよ、と言うのはある意味で簡単。
上級者だけ教えれば良いなら高度な教養があればできるからだ。
上級者に教えることがいけないことではないが、
世の中には初心者や中級者のほうが圧倒的に多いはずである。
初心者にわかりやすく説明し、かつやる気を維持するのが難しいことだ。
私は今もこの問題を考えている。
もしかすると一生解決しないかもしれない。
でも、工夫次第でほんの少しでも生徒が「理科面白いな」と思ってくれれば良い。
1cmでも1mmでもほんの少しでも勉強する楽しさを知ってもらいたい。
「先生のお陰で〇〇大学に合格しました!」なんて言ってもらおうとは思わない。
合格も不合格も生徒が掴むものであり、講師が掴ませるものではないからだ。
講師としては実績ややりがいの面で言われると嬉しいと思うが、
もし結果が思った通りにいかなかった場合に責任は取れないよね。
小学校、中学校、高校と学年が進むに連れて勉強が専門的な内容になり、
専門学校、大学は家庭教師で一対一で教えることは難しい。
社会人になったら仕事内容の相談はもうできない。
講師の私たちにできることはあくまでも切欠を作ること。
やる気スイッチを押すのも生徒のすることではないだろうか?