1か月前の話になりますが「蟲師」の詠舞台というものに行ってきました。
実際の声優さんがアニメの演目をその場で詠むとても変わった舞台です。朗読劇とも異なります。演目は6つで、そのうち2つを1回の舞台で詠んでくださいます。
さして広くない会場ですが、プロジェクションマッピングと音と声による饗宴でした。

 
私たちが行った日の演目は「野末の宴」と「鏡が淵」でした。野末の宴は生命の素とされる不思議な光酒にまつわる森の中の話で、鏡が淵は水面に映る己の姿が、少しずつ虚像に乗っ取られていく話です。
アニメと全く同じシチュエーションと台詞を声優さんが目の前で演じるのですが、静寂から始まる蟲師の世界は、息を呑む幻想的なものでした。
まずは土井さんのナレーションから始まりますが、土井さんの凛とした声が一瞬で蟲師の世界へといざないます。このスイッチの入り方がすごくて、まるで土井さんの言霊に縛られたかのような錯覚さえ覚えました。
そしてギンコ役の中野さんと幽玄とのやりとりから物語が始まるのですが――。
何と言うか、幽玄という言葉がふさわしい空間と時間。動くことさえ憚られる舞台が目の前に確かにありました。言霊に操られ、映像に魅せられたおよそ1時間でしたが、終演した時には、思わず深呼吸してしまったくらいに息を詰めていたようです。素晴らしかった!

 
パンフレットの中は著作権上、お見せできませんが、こちらも独特です。原作者の漆原さんの絵ももちろん掲載されています。光るお茶というのも買ったのですが、友人いわく光らなかったとか!!それはご愛嬌ですねっ。

 
アフターは表参道のお店でしたが、友人たちと遅くまで語っていました。帯はこの日のために春らしい若草色を新調したのでした。

So Fantastic!!