社会保険労務士試験終了後一週間が経過しました。SNSには色々な感想が投稿されています。そんな中に少数ながら目についた内容のものがあります。

 

 「択一式、全く手応えがなかったのに○○点も取れていました」

 

と、いった内容のもの。○○には合格できそうな数字が入ります。「そんなことあるものか。合格点付近を取れるのならそれなりに手応えはあるものでしょう」。そう思われる方もいらっしゃるでしょう。確かにそうなのですが、実のところ私も択一式は全く手応えがなかった。前の記事にも書きましたが、あまりにも手応えが無さ過ぎて撤退するつもりでいたのです。前年コロナ禍の行動自粛で受験を断念した経緯から、受験できたことで満足。そんな気分でした。

 

 それなのに、なぜ合格したのでしょう。ここからはあくまでも私の勝手な考えです。何の裏付けもありません。

 

 社会保険労務士試験は、暗記の試験だと言われています。細かい数字をとにかく覚えろ、暗記力勝負だ。という声も聞かれます。

 

 本当にそうでしょうか。

 

 暗記する項目が多いのは確かです。しかし、テキスト全てを暗記するなど不可能です。増してや、労一や社一なんて科目もあるのです。決して暗記だけで合格できる試験ではありません。私は、それぞれの法律の考え方やスタンスを体得することが出来れば合格に少しでも近づけるのではないか。そう思います。択一式は5肢選択です。個数問題とか組み合わせ問題と言った変化球もありますが、基本的には正誤判断で、1肢を選びます。難問は除くとして、その他の問題はある程度学習が進んでいれば2択・3択迄持ち込めます。マークシートですから何かは解答できます。何となくこれが正解肢ではないかと思って選ぶことが多いと思いますが、その際その法律に考え方やスタンスが少しでもわかっていれば、正解を選べる確率が高まる。私はそんなふうに思っています。

 

 私の択一式の正解数、労災5点、雇用5点、一般常識7点。特にこの3科目は、こう考えないと説明が付かないのです。そして、私が利用していた資格スクールの本試験分析において5段階に分けられた問題の正解率において、最も正解率の高いものに分類された21問中20問正解できたこともこの考え方の裏付けではないかと勝手に思っています。