＜注意!!＞
当作品は「東方Project」と
「ドラゴンボール」をモチーフとした
二次創作小説です。
原作とは設定が大きく異なります。
以上をご理解の上ご覧下さいませ。
霊夢とレミリアの戦闘能力は拮抗していた。
「すごい、全盛期の霊夢さんが
ここまで強いとは気が付かなかった。
あのとんでもないレミリアと
互角に闘うことができるなんて…！」
「ああ、だがスタミナ面では
小柄な吸血鬼であるレミリアのほうに分がある。
あまり長時間になると不利になるな…」
樹里亜とケンブラックが両者の攻防を
注意深く分析する。
「過去から来たケンさん、
あんなに怖くなっちゃったお姉様相手に
霊夢がずっと一人で闘うの？」と
フランドールが心配そうに声をかける。
「まあ、もう少しはもつだろう。
もちろんタイミングを見計らって
オレも援護に入るさ」
「レミリアは…お嬢様はこんな恐ろしいことを
するような方ではなかったの。
あのトワが現れるまでは…」
次に声をかけてきたのは美夜だった。
「それはオレだって知っているさ。
現にこちらの時代のレミリアは
これから生まれてくる君を
誰よりも楽しみにしていたくらいだからな」
「ええ、私も母さんの仕事を手伝うようになって
誇り高く気品に溢れる方だと尊敬していたのに、
なんでこんなことに…」
「今からでも遅くはない。必ずヤツの暴走と
トワの目論見を止めて見せる。
もちろん後で美夜にも
協力してもらうつもりだがな…」
両者はお互いに息が上がり始めた。
「話には聞いていたけど、これほどまでとは…。
あんた、どれだけトワに魔力を吹き込まれたのよ」
「そちらこそ若い時代とはいえ、
まるで別人のような強さじゃないの。
これ以上魔力を消耗する前に、
一気に決着をつけさせてもらうわ」
レミリアの気がさらに上昇し、
切り札の剣が放たれる。
「スピア・ザ・グングニル‼」
霊夢は間一髪のタイミングで
かろうじて弾き飛ばしたが、
背後をとられ、手痛い一撃を浴びた。
「これで終わりよ！」
レミリアがさらに攻撃を加えようとしたところで、
超エンペラー・ロゼになったケンブラックが
介入した。
「…選手交代だ」
「全く…次から次へと邪魔者が…！」
レミリアは一瞬不機嫌さを露わにしながらも
笑みを浮かべた。
～＜ケンブラックの分析＞に続く～