幻想郷サバイバル -奪われた記憶- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

「いい?まずここは幻想郷。

そして、今日は私があなたに修行の稽古を

つけてもらうためにやってきた」

 

「冗談きついぞ。だったら、このいかにも

東京にしか見えぬ街並みは何だというのだ?」

 

「それは私にも分からないけど、

おそらく何者かが異変を起こすために造った

ニセモノよ」

 

「やれやれ、このまま言い合っても埒が明かんぜ。

とにかくオレはこの世界の愚かな人間どもを

街ごと排除することに決めたのだ。

邪魔をしようというのなら

巫女であろうと神であろうと容赦はせんぞ!」

 

「あなたにこの幻想郷でこれ以上恐ろしいことを

させるわけにはいかない!」

 

もはや稽古どころか殺意に満ちたあの頃に

逆戻りしてしまったかのようなケンブラック。

その力を止めるのは霊夢をもってしても

容易ではなかった。

 

 

 

「なるほど、只者ではないようだな。

あの古川トラと互角以上の戦闘能力だ。

では、ほんの僅かだけ見せてやるか、

神の気を纏ったこのオレの実力をな…」

 

ケンブラックは超皇帝(スーパーエンペラー)ロゼに

変身し、霊夢を追い詰める。

 

瓦礫に叩きつけられ、放たれるエネルギー弾を

間一髪のタイミングで駆けつけた魔理沙が

足蹴りで弾き飛ばした。

 

 

 

「邪魔だったか?霊夢…」

「いいえ、助かった。ありがとう魔理沙」

 

「それにしても、霊夢をこんなに痛めつけるなんて、

あいつ、もしかしてブラックの服に変装した

この前のターレスってヤツじゃないのか?」

 

「私もできればそう思いたい。

でも、この気は紛れもなくケンブラックなのよ。

おそらく幻想郷での記憶を失って、

頭の中は外来世界での嫌な出来事しか

残ってないのね」

 

ケンブラックが不敵に笑う。

「なるほど、お仲間がいたか。

まあ、所詮オレの相手ではなさそうだがな」

 

「なめるなよ。

とっておきの必殺技を見せてやるぜ!」

 

魔理沙が構えを取り、気を高める。

「魔閃光ー!!

 

ケンブラックは素早くかめはめ波で切り返し、

消し飛ばした。

 

「少しは効いたぜ。

確かに今のはまともに喰らったら

無傷では済まなかったかもしれんな」

 

「ちくしょう、ダメか…」

 

~<暗黒魔界の女王>に続く~