幻想郷サバイバル -総力戦- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

 <注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

…かといってこのまま黙って

放っておくわけにもいかないでしょう。

ちなみにケンさんを利用したのは

どんな技なのか分かる?」と霊夢は尋ねた。

 

 

 

「おそらく『相手の記憶を奪ったり、

操ったりする程度の能力』ね。

たとえ現在は更生していても、

過去に大掛かりな破壊や殺戮をした者ほど

術にかかりやすいとも聞いたことがあるわ」

 

…ということは私やフランも

標的の対象になった可能性があるわけね」と

レミリア。

 

「もし、そのトワとかいう外来妖怪が

あのジョウンを上回る強さで、

おまけに今の幻想郷で一番強いブラックも

敵に回ったのでは、

私たちが束になってかかったところで

倒せるかどうか…」

 

「お嬢様、私、闘います!」

そう啖呵を切ったのは咲夜だった。

 

「私にとって最も頼もしく、愛すべき夫を

自分のいいように操り、

この幻想郷を混沌とした世界に

変えようとしている者を相手に

おめおめと引き下がるなんてできません。

 

たとえ、その妖怪と刺し違えてでも

ケンさんを取り戻して見せます!」

 

その覚悟に一同は心を打たれた様子だった。

 

「よく言ったわね、咲夜。

大丈夫よ、あなただけにこんな重大かつ

危険な責任を負わせたりはしない」と

霊夢が温かく言葉を添える。

 

「私、当主失格ね。

従者がこんなに覚悟を決めているとは知らずに

自分は弱気な考えで…」と

レミリアは苦笑いを浮かべながら反省した。

 

「咲夜、あなた本当に強くなったわね」

 

「お嬢様や皆様のおかげです」と

咲夜は笑顔を取り戻して言った。

 

「確か、決戦は明日って言ったわね。

この後作戦会議に入りましょう。

霊夢も付き合ってくれるわね?」と

レミリアが呼び掛ける。

 

「もちろん、いいわよ。

ついでにアリスや早苗たちにも

知らせないとね」

 

「だったら、私は白玉楼に立ち寄って

西行寺幽々子に結界の修復を

手伝ってもらうわ。

これ以上やっかいな外敵が増えないように」

 

 

 

 

そう告げると紫は速やかに

スキマ空間へ移動し、消えた。

 

「まったく、とんでもない奴に

目をつけられたものね、幻想郷も…」と

霊夢がつぶやく。

 

「ええ、これからその妖怪がどんな奴を

連れて現れるんだか…」と咲夜。

 

「でも、見方を変えれば、私たちはこれまで

外来世界から来たケンさんに

頼りすぎていたのよ。

私たちが住む幻想郷は私たちで守らなきゃ」

 

霊夢は自分に言い聞かせるように言った。

 

~<脅威の戦士襲来>に続く~