受け継がれる世界 -ティータイム- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

 

東京紅魔郷計画

続編作

 

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

<前作のあらすじ>

 

外来世界で紅魔郷の開拓を目論む

レミリア・スカーレットは妹のフランドール、

メイド長の十六夜咲夜を連れて東京へ赴き、

主要都市の繁華街を次々と破壊して廻っていた

ケンブラックこと城戸倉 健(キドクラ ケン)と

出会う。

かつて自分を人間不信へと陥れた者たちへの復讐と

東京を拠点とする帝国築城の目的が一致し、

両者は同盟を結んだ。

 

ケンブラックはスカーレット姉妹との

手合わせにより、

さらなるパワーアップを果たしたが

神精樹の実の過剰摂取による副作用が災いし、

最大の標的だった古川トラと潮崎マイを倒した直後、

自らも命を落とした。

 

 

ケンブラック亡き後、東京ではレミリアが

新たに魔法使いのパチュリーらを呼び寄せ、

紅魔郷計画が大詰めを迎えていた。

館から半径10Km圏内は夜間を除き、

全て紅い気体で覆われ、

陽が直接当たることはない。

 

 

 

二人は居間でくつろいでいた。 

「よくここまで来てくれたわね、パチェ。

やっぱり知性と知力を借りられる存在がいるのは

心強いわ」

 

 

 

「図書館ごと移動させるのは大変だったけど、

レミィのお役に立てるならと思ってね。

でも、私もそのケンブラックっていうの、

見てみたかったな。

あなたたちを上回る強さを持った人間なんて

想像もつかないけど…

 

 

「お嬢様、パチュリー様、紅茶とケーキを

お持ちしました」

 

 

 

 

 

「ありがとう、咲夜。ちょうど良かったわ。

あなたにも聞いてもらいたい話があるのよ。

すぐには信じられないかもしれないけど、

ちょっといいかしら?」

「あ、はい…」

 

「ねえ、私も一緒にケーキ食べていい?」

フランドールも入ってきた。

 

 

「もちろん、妹様の分もご用意しておりますよ。

今お呼びにいこうと思っていたところです」

 

「じゃあ、パチェ、話してくれる?」

「ええ」 

パチュリーが説明を始めた。

 

~願いを叶える球(Ⅰ)に続く~