私のお母さんはまだ若いのに亡くなりました。
ずいぶんと昔の話です。
お父さんは元気がなくなり、口数も減りました。
どんちゃんが我が家にやってきたのは、その頃です。
子犬の頃のどんちゃんは、お父さんに甘えました。たくさん甘えました。
どんちゃん自身も我が家にやってきて、頼れる人を求めてました。
お父さんが「どんがご飯を食べたばかりなのに、また欲しがるんだよ!」とか。
「散歩の相手は俺じゃないとイヤみたいなんだよな。」とか。
食卓で、お父さんが愛犬の世話の話ばかりをするようになった。
愛犬「ボクはお父さんに感謝している。ボクが花壇を踏み荒らしたり、夜中に吠えたり、網戸を壊したり、いろんな悪さや駄々をこねたりしたけど。ちゃんと叱ってくれたり、その後にも抱っこをたくさんしてくれた。ボクはお母さんとも遊びたかったな。」
お父さんが笑顔を取り戻したのは、どんちゃんのおかげだよ。
お父さんは、毎日の散歩で高い血圧も下がったし、お医者さんにも褒められたよ。健康にもなったよ。ホントに感謝してるよ、どんちゃん。
うん。