前回の続きです。
松本で一泊したあと、松本からは大糸線・信濃大町駅まで行き、信濃大町駅からは、今回一番の目的である黒部ダムに向かいます。
信濃大町駅行きの始発は5:58だったので、先ずは夜が明けると同時にホテルを出て、1時間ほど松本城界隈に散策に出かけてきました。
まだ薄暗い中での松本城公園はひっそりとしていました。
当然ながら、松本城の内部には入れませんが、外から見る松本城も何度見てもいいものです。
9月上旬とはいえ、まだ暑かった時期だったので、早朝の涼しい時間帯にゆったりと散歩がてら見てきました。
ただ、まだ薄暗かったため、写真が暗い感じでしか撮れなかったのが残念です。
また、ここはちょうど2年前の9月にも青春18きっぷを利用して来たところです。
そのときの様子は、このブログの“青春18きっぷで信州松本へ”という記事で書いています。
今回は城の内部には入らないので、始発電車の時間まで時間の許す限り公園内をぐるっと回ってみました。
発車時刻になり松本駅に戻ると、5:58発の大糸線・信濃大町行きの電車に乗りこんで信濃大町駅には7:03に着きました。
信濃大町駅からは7:10発の路線バス・扇沢行きに乗り、扇沢には7:50着。
扇沢駅8:00発の関電トンネルトロリーバスに乗り、黒部ダム駅には8:16に着きました。
前日まで心配していた天気も、黒部ダムに着いたときにはすっかり快晴になっていました。
トンネルを出た瞬間、目の前に広がる黒部ダムの圧倒的な存在感と、周囲の美しい景観に、思わず言葉を失うほど感動的なものでした。
黒部ダムについては、ここでは書ききれないので次回に改めて触れることにし、ここでは下の写真1枚だけを載せておきます。
感動の黒部ダムを後に再び信濃大町駅に戻った後は、駅から歩いても行ける大町山岳博物館に向かいました。
信濃大町駅から歩いて約20分です。
北アルプスに抱かれた大町に、この山岳博物館が誕生したのは昭和26年で、日本で最初の「山岳」をテーマとした博物館です。
大町山岳博物館では、北アルプスを中心とする登山の歴史や自然についての展示のほかに、「生きた学習・研究の場」として動植物を飼育・栽培する付属園も併設しています。
博物館の正面玄関の前には、カモシカ親子の像が建っています。
常設展では、「北アルプスの自然と人」をテーマに、後立山連峰を中心とした北アルプスについて総合的に紹介しています。
大町山岳博物館のところからは、北アルプスと大町市街がよく見えます。
ただ、この日は昼頃には山々の上に雲がかかっていたため、期待していたほどの眺めは見ることができませんでした。
ちょっと残念でした。
また、以下の写真は、松本から信濃大町間の車窓から撮った北アルプスの山々と田園風景です。
雄大な北アルプスの山並みを背景に、のどかな田園風景が広がる安曇野の風景。
これがまた素晴らしいですね。
思わず電車内から何枚も写真を撮ってしまいました。
ただ、雄大な山並みを写真に収めるのって素人には本当に難しいですね。
話はちょっと逸れて、H4年7月に大糸線に乗って来た時は、信濃大町からさらに奥の白馬や南小谷まで行ってきました。
本当は、今回も時間が取れれば、せめて車窓からの風景だけでもいいから南小谷方面まで行って眺めてみたいと思っていたのですが・・・。
便数が少ないため、時間的に無理でした。
白馬や南小谷というのは、学生の頃、テレビドラマでやっていた“早春物語”の舞台にもなっていました。
若かりし頃の仁科明子(現・亜季子)主演のこのドラマは欠かさずに見ていました。
白馬山麓が舞台のこの“早春物語”は、高校卒業後の男女の恋愛を軸に、雪国の温かい人情を織りなすドラマで、卒業儀式として、登場人物たちが流れる川に白線を流す「白線流し」の儀式が描かれています。
卒業式の後、男子と女子のカップルが帽子の白線とセーラー服のスカーフを結び合わせて川に流すというもので、卒業して離れていても、いつまでも心が結びあっているようにというおまじないのようです。
このドラマは、「木下恵介シリーズ」の一つで、昭和51年1月から4月にかけて放映されていました。
元々は、岐阜県のある高校で伝統的に行われていたものを、「早春物語」では舞台を白馬に移して雪景色をうまくドラマに織り込んでいます。
長くなったので、今日はこの辺で。