今日は、これまでの話題とがらりと変わり、相撲のことについて書きたいと思います。

横綱・白鵬の優勝はすでに13日目で決まっていましたが、その後も勝ち続けて、史上最多の33度目の優勝に自ら花を添えました。
まずはこの偉業を称えたいと思います。

先場所の九州場所では、「昭和の大横綱」と呼ばれた大鵬が1971年に達成した32度の優勝と並んだばかりなのに、続く今場所はいとも簡単に記録を44年ぶりに塗り替えて、単独で史上最多となりました。
本当にハイペースで優勝を重ねています。まだまだ記録は伸びそうな勢いです。

横綱・白鵬の記録には、これまでも注目し、このブログでも何度か書いてきました。
相撲界では長く「不滅」とされてきた双葉山の69連勝に白鵬が挑んでいた2010年に書いたのが下記の記事です。
こちらも合わせて読んでいただければと思います。

   横綱白鵬の真の実力は!!
   横綱白鵬 双葉山の69連勝記録更新なるか!? 
   横綱白鵬 双葉山の69連勝記録更新なるか! 続き

このときの結果は、双葉山の69連勝に対し、白鵬は63連勝に終わってしまいましたが、この記録も素晴らしい記録です。

2000年に15歳でモンゴルから来日したときは体重も60kgそこそこだったと言います。
2001年春場所の初土俵から04年初場所の新十両までの期間が意外と長い感じがしますが、その後は非常にハイペースで昇進しています。

2004年夏場所の新入幕、06年夏場所で新大関、07年名古屋場所で新横綱となり、今場所で横綱在位45場所目となっています。

これまでの優勝回数を多い順に挙げると、白鵬33回(29歳)、大鵬32回(30歳)、千代の富士31回(35歳)、朝青龍25回(29歳)、北の湖24回(31回)、貴乃花22回(28歳)となっています。

あまりおもてに出てきませんが、大鵬の勝率は、ずば抜けて高い。
横綱在位での勝率は0.899です。9割ということは13勝と14勝を交互にとっているようなものです。
毎回優勝してもおかしくない勝率なのです。

2009年と2010年には、いずれも年間86勝4敗の年間最多勝を記録しています。
この記録は本当にすごいと思います。

2009年は6場所とも千秋楽結びの一番は、横綱同士「白鵬×朝青龍」の取り組みでしたが、白鵬が6戦全勝で終えたというのも凄いことだと思います。
年6場所すべて同じ横綱を倒すというのは、大相撲史上初めての快挙でした。

そして朝青龍が引退した2010年はといえば、全勝優勝を4場所続けて63連勝した年です。
最近は全勝優勝では少なくなっていますが、優勝回数だけで見ると1昨年が4場所、昨年が5場所と29歳になった現在もまだまだ健在です。

白鵬には、柏鵬時代のような相手がいないということがよく言われます。
横綱・大関はたくさんいてもライバルと言えるような相手がいないというのは確かかもしれませんが、それだけではありません。

白鵬は、2007年に横綱に昇進して以降、休場が一度もありません。
また、白鵬の強さは、圧倒的な取りこぼしの少なさにあると思います。
これはまさに、白鵬の類まれな精神力にあると思います。

今場所も、新記録を目指して、いつも以上に緊張感があったはずなのに、終わってみると見事に克服しています。
今後は優勝回数の更新という一人旅が待ち受けています。

それでも、横綱・大鵬は、今までと変わらない歩みで進んでいくのではないかと思います。
今後どこまで記録が伸びていくのか、大いに期待したいところです。
大相撲人気は回復していると思われますが、土俵をより盛り上げるには、やはり白鵬を脅かすライバル、殊に日本人力士の存在が必要なのかもしれません。

長くなったので、今日はこのへんで。

参考過去記事:
   横綱白鵬の真の実力は!! 
   横綱白鵬 双葉山の69連勝記録更新なるか!?
   横綱白鵬 双葉山の69連勝記録更新なるか! 続き