政府は「1億総活躍社会」の実現に向けた緊急対策を打ち出しました。中でも重点を置いたのが、親などの介護のために離職せざるを得なくなる人をなくす「介護離職ゼロ」対策。その具体策として、特別養護老人ホーム（特養）やサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）といった介護サービスの受け皿を、2020年代初めまでに新たに50万人分拡充することを示しました。
（日経ビジネス）
しかし、この施策は大変不評。2025年までに介護人材は37.7万人の不足が生じるといわれています。現在も介護業界は全然人が足りない状況で、人手の確保ができないから、新たな利用者さんをお断りしている現状。そこに50万人の箱物の受け皿を作るということは人手不足に拍車をかけるというもの。
介護人材確保の総合的・計画的な推進について・・・
①介護業界への参入促進→人材のすそ野を広げ
②労働環境・処遇の改善→キャリアパスを構築し、介護職に就いた人の定着を促進させ
③資質の向上→継続的な質の向上を目指す人材を有効活用する機能をつくる
こちらはどうなっていますか？
箱ものを作る前に、介護人材育成の具体策を打ち出すことが「1億総活躍社会」の実現につながるといううもの。
