民社も同じ…残業代割増50% | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

民主党の厚生労働部門会議は11日、現在は一律25%となっている時間外労働に対する賃金の割増率について、月60時間を超える部分を50%に引き上げる方針を了承しました。自民、公明両党も同様の内容で労働基準法の改正を目指す方針のため、与野党間の協議で修正を加えて法改正の実現を目指します。ただ、会期との関係で成立まで至るかは不透明…。(asahi.com

労働基準法の月80時間を超える残業については割増率を50%にするという改正案が継続審議になっていますが、80時間は『過労死ライン』と同じため、与野党から引き下げを求められていました。自公両党は50%の割増対象を月60時間超に引き下げることで合意していましたが、民主党もこの方針で了承したということです。当初は1時間から割増率を50%引き上げるよう求めていましたが、景気、雇用情勢が悪化し早期の成立を図るべきだと方針転換をしたようですね。

ただ、割増率を引き上げられても企業内の仕事の量、そして労働者の数が変わらなければ結局サービス残業が増えるだけ…ますます残業の自己申告がしにくくなるような気がしますね。仕事の量が変わらない、でも残業は減らしたい…ならば『人手を増やす』というのは単純すぎる発想でしょうか?今、正規雇用者の働き方を変えていかないといけない状況にあると思います。多くの企業の正社員は疲れ切っています。過労死、過労自殺など増えているのは事実です。頭数を増やし、残業0で仕事を分け合うという考え方も今後必要になりそうな気がします。

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