企業年金に日本版401kが最多29%!! | もっと知りたい労働法!

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東京都町田市を拠点に両立支援、労使トラブル、障害年金などに対応、『悩み』を『戦略』に変える労務管理を提案する特定社会保険労務士櫻井三樹子のブログです。日々の疑問や矛盾と戦います!!たまに日本酒でまったりします。

日本経済新聞社と格付投資情報センター(R&I)は全国の有力企業などを対象に実施した「日経企業年金実態調査」をまとめました。採用している企業年金制度(複数回答)は加入者が資産運用する確定拠出年金(日本版401k)が29.9%と最も多かったようです。(NIKKEI NET

企業年金制度とは?
厚生年金の上乗せとして企業が採用する制度で、厚生年金基金や適格退職年金(適年)、確定給付年金、確定拠出年金などがあります。(適年は平成24年3月で廃止となります。)

確定拠出年金はアメリカの401kの日本版とも呼ばれ企業が拠出する資産を個人が運用していくというタイプのもの!企業は拠出すればよく、運用成績は本人しだいということです!なんか、老後の年金の上乗せ制度と考えるとあまりそぐわないように思いますが…これが最も多いということです!

確定給付年金は約束した額を年金として給付するため事業主が掛け金を支払っていく制度です。積立金不足で破たんの適年に変わり財政検証を義務付け信頼できる新制度として作られました。こちらの資産の運用は事業主責任ということになります。

今後採用したい企業年金では確定給付企業年金が61.4%と確定拠出企業年金の50.0%を上回っています。世界的金融不安が広がっていますので無責任な感じの確定拠出年金は今後導入しにくいのでしょうね。

適年を採用している企業は廃止される平成24年の3月までに廃止か移行の手続きをしなくてはなりません。…適年って退職金制度として採用されているんです。企業年金は年金の上乗せですが、公的年金ではない…退職金という意味合いが強いのです。厚生年金基金は厚生年金の代行部分というのがありますので年金の上乗せという考え方ができると思いますが、確定給付年金や確定拠出年金などは退職金を年金として受け取るという考え方の方が合っています。そう考えてもはやり貰っていない退職金を自分で運用するなんて…ギャンブルっぽくて損したら嫌です!!

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