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山王アニマルクリニック

日々の診療、いろんな本や音楽などについて思い巡らしながら、潤いと温もりのバランスを取ってゆこうと思います。

 

けっこう前のケースなのですが、この猫ちゃんは喉の下あたりから膿が出ている

ことで来院されました。

 

よくあるケンカ傷かな…と確認してみると、膿が出ている辺りで何かが突き出ています。

 

 

周りの毛をバリカンでカットしてみると…何かトゲのようなものが刺さっていて、とても痛そうでした。

 

通過障害がないかを確認してから麻酔をかけ、傷つけないよう慎重に確認してみると…

 

 

…なんだこれは長いな…と思ったら…なんと糸つきの針が出てきました!

 

 

以前、おばあちゃんが裁縫をしていたら、じゃれついて針ごと飲んでしまった猫ちゃんはいましたが(その猫ちゃんは手術せずに回復→嘔吐、食欲低下などが全くなければ手術しなくてすむケースもあり→ニューヨークのアニマル・メディカル・センターの一例)、こんなケースは初めてでした。

 

大きな傷であると食道内に流れる消化酵素の影響で治らない可能性もあり、手術が必要かと思われました。

 

しかし細い針だったため傷は小さく、取り除くとすぐに食欲も元気も出てきました。

 

 

抗菌薬を飲んで1週間後には腫脹することなく乾燥し、3週間ほどで治癒しました。

 

飼っている方は気を付けてほしいのですが、猫は糸やひもにじゃれつくのが大好きなのです。

 

何かの布や絨毯などからぴよーんと飛び出た一本の糸などでもじゃれつきながら噛んでいるうちに飲み込んでしまうことがあります。

 

細く短いほど何とか通過するのでしょうが、細くても長いと通過せず手術が必要となってしまう可能性が高くなるのでしょう(長いと舌の付け根にひもが確認できるケースも…)。

 

元気で遊びたい盛りの若い猫ちゃんほどひも状異物のリスクがあるので、裁縫の時はケージか別の部屋に入れ、ほつれてぴよーんと飛び出た糸などはすぐに切除して下さい!!

 

猫のひも状異物は有名で獣医学の本にもよく出でてくるのですが、こんなケースは初めてでした(海外の画像検索ではいくつか同じようなケースあり)…が、最近もっとひどいケースの子が来院しました(つづく→猫のひも状異物/糸つきの針)。

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