「物には魂が宿る」という伝承がある。

僕はこの考えを信じている方だ。

長く愛用したものを

捨てなければならなくなった時

お清めの塩を振ったりして

「世話になったね」と思いながら処分する。

前にもブログに書いたけど

『断パンツ式』の儀式なんかがそうだ。

(→いたって真面目なパンツの儀式ブログ)

 

………パンツの件は一先ず置いといて………

 

9月のスパルタンレースに出場する。

…あ、そうだ。

「スパルタンレースとはなんぞや」動画を

載せておきましょう。

※スポンサー企業、ランドローバーとのコラボ作品。

1分20秒ほどの動画です。音が出ますのでご注意。

実際の現場では救護車が会場を走り回っております

 

で、レース出走にあたり

「何を着て出ようか」問題がある。

いつもは結構ギリギリまで

あーだこーだと悩んだりするんだけど

今回はもう既に決めてある。

 

こいつだ。

見覚えのある人は『はるたろう検定』準一級だぞ

 

たぶん説明が必要だと思うので

少しだけお付き合いください。

 

このウェアはこの時に着ていたもの。

忘れもしない2019年9月15日の出来事

 

僕自身3戦目。新潟レースは初参戦。

この前回の千葉レースを

完璧なコンディションで走りきって

意気揚々と新潟に乗り込んできた。

しかしながら

湯沢の山の洗礼を受けることになる。

スタート直後からの2.5km続く急な上り坂。

登りきった頃には

全ての体力が失われていて脚は攣りまくる。

障害物を失敗して手を擦りむいて血だらけ。

もうそれは散々な状況だった。

なんとかかんとか完走したけれど

悔しさしか残らないレース内容だった。

 

それ以来

この緑ウェアは封印していた。

衣装ケースの奥深くにしまい込んでいた。

自分の力不足の象徴みたいで目を背け続けた。

 「縁起が悪い。2度と着ない」と思った。

だけど、この時の悔しさを忘れないために

捨てずに保管しておいた。

 

コロナ騒動のために3年空いた

2022年9月17日。

僕自身6戦目。新潟レースは2戦目。

自分なりに納得したレース内容

 

リベンジに燃え、突っ込んだペースで走る。

お陰で前回の新潟レースを越える結果を

得ることができた。

実力以上のレース展開をしてしまったので

膝を負傷してしまったけれど

悔しさは自分なりにキレイに払拭できた。

 

そして今回のレース。

数ヶ月前に

トレーニングウェアの衣替えをしていたら

封印していた緑君が奥から出てきた。

しわくちゃになってたけども。

もし魂があるとして…

 

僕的には浄化できているので

緑君自体には既にどうこうは無いんだけども

よくよく考えてみると

彼は僕のカッチョイイ姿を見ていない。

ボロボロになった僕しか知らない。

で、勝手に封印されていた。

 

せっかくこの世に生み出されてきたのに

彼はこのまま

日の目を見ないで終わって良いのだろうか。

 

4年前の悔しさを乗り越え

少なからず僕も成長したはずだ。

 体力という面では

ちょっとだけ衰えたかもしれないけれど(苦笑

それを補って余りある経験値がある。

 

「もう一回、一緒に走ってみるかい?」

今なら彼、緑君に

違う世界を見せてやれるかもしれない。

てなわけで

4年前と全く同じ格好で出てみようかと。

(+リュック装備)

 

絆創膏もいっぱい持って行こう。

(怪我する気、満々)