自分で言うのもなんだけど

子供の頃から

『自分の意見をしっかり持つ』男だった。

あんまり他人の動きに流される事も少なく

通信簿にも

「自分で考え、自分で動くことができます」と

お褒めの言葉をいただいていた。

悪く言えば

「頑固で、協調性が無い」も正解。

群れない、媚びない、靡かない。

なんともまあ可愛げの無い子供である。

 

話はかわりますが

皆さんはお好きだろうか。

生ハムメロンを。

正直、僕には微妙としか言えない

別々に食べた方が美味しくない?

 

いやいや、僕は知っている。

本来の生ハムメロンのメロンは

限りなく瓜に近い品種のメロンを使っている。

つまり、野菜っぽいメロンと生ハムなのだ。

それが、日本だと

甘みの強いマスクメロン等に

生ハムが合わされたりしている。

僕が「メロンがあまり得意ではない」

という事実をさっ引いて考えたとしても

ちょっと微妙な組み合わせではないだろうか。

 

いや、もちろん

メロンにも生ハムにも何の罪も無い。

各々はちゃんと仕事しようとしている。

ただ主張のベクトルが違うだけだ。

先日、ちょっとした集まりに

お呼ばれしたんだけど

この生ハムメロンが出てきた。

この…つまりお互いが

俺が俺がと譲らない生ハム&メロン。

料理界の布袋寅泰と吉川晃司。

俺も「ビーマイベイベー」って言いたい

 

せっかく作ってくれたんだからと食べる。

 

んー……と言葉にならない感情が渦巻く。

 

「(生ハムだけ剥がして食べたい…)」

と小声で囁く自分がいる。

 

しかしながら最終的には

「これぞ、甘さと塩気のハーモニー!!」

とかなんとか言いながら

生ハムメロンを受け入れている自分もいる。

完全に場の雰囲気に飲まれている。

「微妙っすね」なんて言えるわけがない。

これはこういう食べ物なんだ。

もしかしたら僕だけが

不可思議に思ってるだけかもしれない。

僕だけが生ハムメロンとの相性が

悪いのかもしれない。

 

皆はどんな表情で食べてるのだろう?

いつしか僕は

生ハムメロンを食べるときに

周囲の顔色を窺うような

大人らしい大人になってしまった。

 

群れない、媚びない、靡かない

他人は他人。自分は自分。


しかしながら

周囲に迎合するということも

社会を生き抜く処世術の1つ。

毎日食べたい生ハムメロン!とかなんとか

軽く言える口も必要なのかもしれない。

でもさ

生ハムメロンって微妙だと思うんだよなあ。

流石に毎日は無理だ。