僕はイヌ
大好きっ子である。
居住地、居住スペースの関係で
自分の家でイヌを飼ったことはないけれど
福岡の実家には甲斐犬がいたし
親戚が経営する牧場には犬が溢れていたしで
接する機会は多かった。
好き故にいろいろ調べたりもした。
図鑑を見て犬種もほぼほぼ覚えたし
特性なんかも本で学んだ。
犬は舌を出してハーハー呼吸する時がある。
運動した後など特にそうだ。
落ち着けってくらいハーハーするよね
意外かもしれないが
基本的に犬は口呼吸ができない。
犬のするハーハーは“パンティング”といって
空気は肺にほとんど届いていない。
パンティングは熱性多呼吸と呼ばれていて
ほぼ汗をかかない犬の体温調整に使われている。
…
ここまでは知っている方も多いかと思う。
というわけで
犬は主に鼻呼吸をしているわけだけど
犬の鼻、嗅覚のスゴさは皆さんご存じの通り。
犬は『鼻で考える動物』とも云われる。
警察犬などはその特性をフル活用している。
諸説いろいろあるけれど
その嗅覚は
人間の100万~1億倍の感覚だと云われている。
話はかわるけれど
僕は酸っぱい匂いがあまり得意ではない。
例として挙げるのは憚られるけれど
お寿司の酢飯も若干苦手である。
寿司界においては
酢飯にもそれなりの理由があるんだろうけれど
僕としては
できれば普通の白米で握ってもらいたい。
で、犬の話に戻る。
犬はあの酸っぱい匂いを
100万倍以上で感じているはずである。
もし僕が犬だったら絶望でしかない。
鼻の奥がツンとして
少しでも和らげるために口呼吸……
…
…
あ……!?
ひょっとして
犬のハーハーって…
犬ってなんの匂いを嗅いでも
基本的にはスマした顔してるじゃないですか。
どんなに臭い匂いでもだ。
おそらく人間界ではタブーな挨拶だろう
僕らの100万倍の臭気を感じているのに
やけに落ち着いている。
ひょっとすると
パンティングは偽装工作で
少しでも鼻から匂いを吸わないようにした
彼らの対処法なんではないだろうか。
「なんか臭い……口から吸っとけ」って思ってる
…
…
たぶん違う。
違うんだろうけど
1つの説として
頭の片隅に置いといてもらえれば幸いである。


