最近気がついた凄いモノ。
それは…
背中の…そう、あれはまるで陸の孤島のような部分に生じた
焦れったさ込みの複合的な掻痒感。
(要は手が届かなくて掻けないよね。「あー、あとちょっと指が長ければ」という苛立ち。)
そんな、おそらくは人類創世記から連綿と続いてきた苦悩を
孫の手は我々から腕(手)1本で排除したのですよ。
トレビアン!!
誰が発明したんだ?
ノーベル賞でいえば平和賞に値する。痒みを緩和したんだから医学賞か。
いいですか。
手が届かないからって、テレビのリモコンを引き寄せるのに使ったりするのは反逆罪ですよ。
ところで
なんで“孫の手”なのか?
“父の手”でもいいし、なんだったら“犬の手”でもいいはず。
まあ、諸説あるらしいのですが
中国の古書『神仙伝』に出てくる麻姑(まこ)という人物に由来するものらしい。
麻姑さんはえらく爪を伸ばしていたらしく「それで掻いたら気持ちエエよね」って話からきているようだ。この“麻姑の手”が敬老精神とくっついて訛り“孫の手”になったと。
ということは
僕のようなまだ無孫世代が“孫の手”を使うのはちょっとおかしい。
というか掻いてもらいたい“手”がある。
ハサミとビニールテープを用意
作業時間は1分。
これで満足が得られるのであればこれほど簡単なことはない。
む、虚しくなんてないぞ。