小学校時代の友人から電話がかかってきた。

 
僕は10数年前に地元を離れてしまっているので
それ以来、同窓会に参加していない。
よく考えると、僕は同窓会が苦手である。
いや、3年とか5年ごととかなら参加しがいもあるけれど
毎年やる必要ってあるのかな、と思ってしまう。
そもそもが大勢の飲み会があまり好きではない。
2、3人とかで飲むのが得意である。
 
まあ、今回の電話は後者の誘いだったので
たぶん行くことになるだろう。
 
確かに同窓会自体は参加意欲がわかないのだけれども
1人、少し気になっている男がいる。
彼とは中学で離れてしまい、以後1回も会っていないのだけれど、名前を武内君という。
 
武内君は音楽の授業で縦笛を練習している最中に
皆を笑わせピポーーってさせることに生き甲斐を感じているような男だった。
 
竹内君はまだ縦笛を持っているだろうか
 
ある日の授業中も同じように皆の邪魔をしていたわけだけれど、
とうとう先生の逆鱗に触れることになった。
 
泣きながら先生に謝る武内君。
もう、縦笛の練習中に皆を笑わせたりしないと先生に約束させられていた。
 
そうだ、武内君。
あれから30数年を経過しようとしているけれど
縦笛演奏中の人を笑わせないという約束はまだ守られているかい。
願わくば
縦笛製造会社に勤めていてほしい。
完成品のテストをする社員を笑わせたい欲求を抑えつつ
真面目に頑張っていてほしい。