さて、昨日出てきた「指揮命令関係」という言葉。定義としては、
「使用者の支配下にあって、具体的な指示のもと労働力の供給を
目的に、一定の方向に向けて精神的・肉体的活動をするように
義務付けられた状態」
といわれたりするのですが全くイメージがわきませんよね。
これを会社と社員に置き換えると、
「労働の対価として賃金が支払われることを前提とした
労務の提供をすること」
となるでしょうか。
結果だけに注目して報酬を支払うのではなく、働いた過程に
対して一定の賃金を払いなさいよ、ってことです。
この日本においては、賃金は時間によって支払われることが基本
です。これは工場労働からくる考え方なので、現代においては
使い勝手が悪い部分もありますが、でも、仕方ないですね。
なので、時間あたりに支払う賃金には「最低賃金法」という法律
によって下限額が定められているのです。
これは都道府県や業種によって異なるのですが、例えば東京だと、
時給換算で869円を下回ることができません(例外あり)。
営業マンを雇ったとして、実働一日8時間、月に22日稼働したと
すると、869円×8時間×22日=152,944円は最低支払わないと
いけないんですね。
「じゃ、会社はそれだけ頭に入れておけばいいのか。」
残念。
かかるお金はこれだけじゃないんです。一体どれだけかかるのか?
続きはまた明日。