関越自動車道の高速バス衝突事故について、様々な議論がされています。
今回のような悲惨な事故をキッカケに、大きな社会問題として認識されて、
業界の実態把握と事態改善への声が沸き起こっているわけですが、
やはり後手に回っている感は否めないでしょう。
バス業界にしろトラック業界にしろ、報道されているような厳しい労働環境
からすれば、当事者たちは今回のような事故は 「いつ起きてもおかしくない」
と感じていたハズです。
しかし、これはバス業界やトラック業界に限ったことではありません。
営業活動などで車やバイクを使用している場合は、どんな事業でも実態は
似たようなもので、運転時間は多くはなくても、それ以外の業務で肉体的にも
精神的にも疲労している中で運転するというのは、よくあることです。
会社側も、安全運転管理者の選任、毎朝の体調確認、運転前の車両点検、
運行管理表の作成、等々のルールは整備していますが、実態は現場任せの
NO管理という事業所も多いことでしょう。
つまり、企業としての車両運転管理を考えた場合、いつ事故が起きても
おかしくないのはバス業界に限らないのです。
どうすれば良いのか?
一言で言い表せられるような答えはありませんが、今回事故を起こした
バス会社 「陸援隊」の社長のコメントが心に残ります。
『(法的に)間違っていなくても、適切でなかったから、
こういう事故になった』
法を守ることは必要だが、それで十分ではないということを的確に表現した
言葉だと思います。
企業の安全運転管理に関わる方々は、決して現場任せだけにすることなく、
どうすれば「適切な管理」 に近づけるのかを、率先して追い続けて頂きたいと
思います。
「安全第一」というありふれた言葉があります。
建設業や製造業では、切っても切れない言葉です。
どんなにイイ物を造ろうが、どんなにイイ仕事をしようが、怪我をしたり生命を
おとしてしまったのでは元も子もないよ、と。
私自身も建設業界で働く中で、多くの事故を見聞きしてきました。
安全実務の担当者としても5年半ほど労働災害に向き合い、その中では
新入社員の頃にお世話になった方の死亡事故もありました。
労働災害の辛さや悲惨さを、私なりに噛みしめてきたと思います。
そんな中で、業務上の絡みもあり、社会保険労務士やメンタルヘルス・
マネジメントの資格をとったのですが・・・
現在は、それらの資格とはまったく畑違いの業務に就いています。
会社員なので仕方がないのですが、苦労して取った資格ですから、
将来的には活かしていきたいと考えています。
そこで、自分の勉強を兼ねながら、このBlogの中で色々と書いていこうと
思っています。
月2回ぐらいは更新したいんですが、どうなるかはわかりません。。。