婆の話である。
私の家があるところには、いわゆる昔の被差別部落がある。
うちの村だと、苗字でその箇所に住んでいるのが分かる。
少ない苗字ではなく、ありきた りの苗字だけどね。
私と同じ歳で、その地区に住んでいた人は女子1名だった。
だから遊びに行くことは無かった。
男子だったら、遊びに行っていた可能性は高いけどね。
その同じ歳の女性の兄(独身)が、その地区から引っ越したくてたまらないのだそうだ。
私は存在ぐらいしか知らない人だけどね。
2つか3つ歳上。
その母も、息子の転居希望は知っている。
しかし、「お父さんが苦労して建てた家なのだから、私が生きている間は、引っ越さないでくれ」と語っているそうだ。
母の気持ちも、息子の気持ちもそれぞれ理解できるよね。
私ならば、母の言葉に構わず、勝手に転居するかも。