婆が、「15日(8月)は仕事か」と聞いてきた。
私の職場は、盆の期間は休める。
そんなことは婆も知っているはず。
昔から、言いたいことは直接言わず、間接的に言ってくる。
面倒臭い婆だ。
要は、15日に金融機関に行きたいから連れていけ、ということである。
用件は、通帳の新規作成のようだ。
今まで使っていた通帳の記帳する欄がいっぱいになり、新しくしたいらしい。
そんなものを作りに、わざわざ15日に行かなければ、ならないのか。
何故15日なのかというと、年金の日で、その金融機関では15日に粗品をくれるらしい。
婆に取って、タダよりも嬉しいものはない。
小物は、どら焼だったりハンカチだったり、絶対に欲しいレベルの物ではない。
今回は、100均で買えるようなゼリーだった。
「こんなものしかくれない」と文句を言っていた。
昔から、余計な一言が多い。
「その『要らない物』を貰うために、爺や婆は喜んで金融機関に行くんだろう?」と言うと、
「年寄りの楽しみだからな」と返した。
「いらない物」をもらう為に掛かるガソリン代は安くない…
と言おうと思ったが、止めておいた。
「要らない」と言いながらも、タダで貰って得をしたと思っているんだから。