かつて90年代までは渡米中のクルマ移動は 、訪問先の個別の地図を買い事前に下調べして行き先を確認していました。その後レンタカー会社各社より追加装備でGPSナビゲーションのデバイスが備え付けで用意され、これで細かい地図を見て準備する手間から解放されました。これは老眼で悪化する過程でとても助かりました。
そして今日その装備もなくなり、現地用 のSIMカードに入れ替えて回線を確保する必要がありますが、スマートフォンのAppleカープレイで写真の通り、Googleマップを使って過去のGPSナビゲーションを上回る性能になりました。行き先の指示も完璧で右上に走行中の法定速度と実際の速度も明示されるのも助かります。
ナビゲーションだけでなく、飛行機や宿のチェックインはもとよりレストランの予約、フードコートの注文やテーマパークの入場からアトラクションの予約や位置情報や待ち時間も全てスマートフォンで済むようになりました。紙がどんどんなくなります。
従って旅行中は朝から晩までスマートフォンを使いますので車に乗っている時は充電を同時にできますが、そうでない場合はバッテリーの持ちが重要です。こうして旅行中、命の次に大切なパスポートと長く言われてきましたがそのつぎに大切なものがスマートフォンになりました。入出国もビザや課税申告が紙でなくなりウェブ登録と顔認証になりましたので、そのうち物理的なパスポートもなくなり偽造パスポートという言葉も死語になりそうですね。
日本のファミレスが無人化が進み、ご馳走様すら言えないと友人が嘆いていましたが、まだアメリカの場合は普通のレストランでは今まで通りで、自己紹介からお会計までチップ考慮のニコニコ接客でした。ところがここ数年フードコートやスタバなど、カードやスマホ決済の際、チップの率を選択する過程が増えて、選択肢から「チップなし」と押す手間が増えました。
ナビゲーションは老眼という肉体の退化をカバーしてくれましたが、デバイス活用の進化は脳の退化をまだ許してくれなさそうです。
