1986年リリース。3rdアルバム。
liveやコンピレーション作を含めると通算6作目に当たる。
サイコビリーの始祖でもある。
1976年当時、
ラモーンズやテレヴィジョンらと同じくCBGBを拠点に活動を始めた
NYパンクシーンを語る上でも欠かせないバンド。
このホラー趣味丸出しのイカれたガレージバンドは
元々はベースレスによる
ファズギター二人に、ボーカル、ドラムの四人編成だったが
このアルバムよりベースが加入、よりロカビリー色が強くなるも
どこまでもトラッシュないかがわしいムードはなんら変わらず
それどころか益々磨きがかかったR&Rは貫禄すらある。
GUN CLUBのKid Congo PowersやELECTRIC EELSのNick Knoxも
メンバーとして名を連ねた時期もあった。
50~60年代のロカビリーやガレージパンク、
ホラー趣味丸出しのB級トラッシュ・ムービー
異国情緒あふれるストレンジミュージックや
果ては場末のストリップミュージックなど
さまざまなルーツがしっかり溶け込んだR&R。
一貫して音楽性に信頼感があるバンドだ。奥が深い。
どの曲もクランプスならではの独自の世界観がある。
エロチックなホラー趣味全開のサイコ・ビザ―ルワールド。
1980年代後半から1990年代初頭にかけて、
そういったクランプスの元ネタとなった曲を集めた
オムニバス・アルバム"BORN BAD"もリリースされた。

※BORN BAD Vol.1
このシリーズ、正式にはVol.6までリリースされている。
見開きのLPとなっておりデザインも含めて内容も最高だ。
だが実はブートでvol.7と8もあるらしい。持ってない。欲しい。
ボーカルのLUX INTERIORと
ギターのPOISON IVYの不滅の夫婦コンビは
メンバーチェンジを繰り返しながら息の長い活動をしていたが
2009年2月4日、LUX INTERIORが他界した事により
バンドの歴史は幕を閉じた。合掌
・・ではアルバムからシングルカットもされ当時ヒットしたこの曲
Can Your Pussy Do The Dog? / CRAMPS
