THE CROWN ROYALS / FUNKY-DO !
1999年リリース。2ndアルバム。
轟音ガレージ・バンドを多数輩出している事で有名な
レーベル"ESTRUS"よりリリースされている。
SAXを含む4人編成でメンバーは以下の通り
Pete Nathan (guitar)
Ken Vandermark (tenor saxophone)
Mark Blade (bass)
Jeff BBQ (drums)
オルガンはいないけど、まるで BOOKER T & THE MG'S
を思わせるようなインスト集
ギター、ベース、ドラムのシンプルな3ピースの演奏に
SAXが絡むのだが、各楽器の音の感じはシンプルなのに
JB’S ばりにFUNKYだったりする
オルガン抜きの METERS に SAX が暴れまわるカンジ
でも全然マネではおわってない
うまく現代的解釈がなされた演奏で、
非常にソリッドかつシャープな演奏
若干JAZZ・ROCKなフィーリングも感じ取れるが
難解さはない
自身のバンドであるFREE JAZZグループ
"VANDERMARK 5"を率いるなど
シカゴの前衛JAZZシーンで活躍するSAX奏者である
Ken Vandermark だが、
ここではメイシオ・パーカーを思わせる
グル―ヴィーなSAXフレーズもキメている
70年前後のBLUE NOTEでも近い音は聴けたが
やはり何か違う
もっとJAZZやFUNKから一歩離れた距離感がある
演奏は熱いしファンキーなんだけど
シニカルというかクールな印象も受ける
そこがまたカッコいいんだけど
各パートの絡みが絶妙
これもある意味ポスト・パンク以後のFUNK・MUSIC
シカゴ人脈が先鋭的なポスト・ロックを奏でる一方で
そのウラでは判り易くもこんなカッコイイ音を鳴らしてた
