霧の森の中で響く小鳥の声

くもりなく、真っすぐに届く声

ぼんやりとした森は、そこにあるのかないのか分からない。

肺胞のひとつひとつをしっとりさせる。

松の落ち葉の下ほんのり香り立つ。

目の前を霧が歩く。

どこにいるのかわからない。

ほんとうは誰もどこにいるのかなんて分かっていない。