みどりが少しずつ
標高の高い土地にも少しずつ春がきた。

幸せ感じるね。
名前をしられない、たくましい草だって、
多くは抜かれてしまうけれど、
山に春を告げる緑はよろこびで、とても抜きたくはない。
ちいさな命をたたえたい。

山の桜はとても控えめで、はらはらとさりげない花をちらつかせる。
ふきはふきのとうと呼ばれる頃を過ぎて、葉を作る用意をしている。
野バラも少しずつ色づき葉をしげらす。
とがったとげの先を指でなでる。
全ての命がいとおしい。

春がきた。
春がきた。