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フェルメール作品の内、36分の7が日本に来るとなれば、
やっぱり見に行きたいなあと、上野の東京都美術館へ足を運ぶ。
フェルメールをはじめデルフトの巨匠たちの作品、
約40点が展示されている。

光の天才画家フェルメール。
コントラスト、光と陰の表現はすばらしいの一言。
特筆すべくは『小路』と『手紙を書く婦人と召使い』。

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『小路』
以前アムステルダム国立美術館でも鑑賞した事があったが、
サイズは小さいながらも、やはり目を離せない。
アーチ部分の煉瓦の白い塗り、空いている扉と閉じている扉、
グレーの扉と赤の扉、ぽつぽつと見える人。
いずれのバランスも素晴らしく、なんとも見入ってしまう作品。
今回来日しているフェルメール作品の中では一番好きだ。



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『手紙を書く婦人と召使い』
これももう、光の表現がすばらしい。
窓から差し込む柔らかな光はもちろん、
手紙を書く女主人のブラウスの袖と頭巾の風合いは、
デコレーションケーキを思う。
ここ見逃すべからず。

オランダはフェルメール、レンブラント、ピーテル・デ・ホーホその他、光の画家が多く存在する。
根拠のない個人的な意見だが、
これはオランダ特有の光があるのではないかと思う。
アムステルダムを訪れた際に一番感じた事は、空と光の違和感だった。
それはイタリア、ドイツなどのヨーロッパの光とは、少し種類が違うものであった。
空にかかる雲は今まで見ていた空ではなくて、絵画で多くみてきたような雲が空を象っていた。
私が感じただけでまったく根拠はないのだが、そんな話しはどこかにないのだろうか。。。



■今回来日している作品■
「マルタとマリアの家のキリスト」初期の大きな作品
「ディアナとニンフたち」フェルメールの作品中、唯一の半裸の女性がいる
「小路」
「ワイングラスを持つ娘」娘は表情ゆたかで、ドレスの裾も美しい。卓上のナプキンも見ておきたい。
「リュートを調弦する女」柔らかな光
「ヴァージナルの前に座る若い女」贋作だと言われていたらしい。
                顔料にフェルメール特有の天然ウルトラマリン(高級)を
                使用している事がわかり本物だと。
「手紙を書く婦人と召使い」


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~展覧会案内より~

ヨハネス・フェルメール( 1632-1675 )は、オランダのハーグ近くのデルフトという小都市に生まれました。
彼がその生涯で残した作品は、わずか三十数点。この作品の少なさと、光を紡ぐ独特の技法の美しさから、彼は光の天才画家といえるでしょう。
フェルメールの作品が展覧会へ出品されることは、ほとんどありません。しかし 2008年、
日本との修好150周年を記念する欧米各国の多大なるご尽力により、フェルメールの作品を中心に、
オランダ絵画の黄金期を代表するデルフトの巨匠たちの絵画を一堂に集めた奇跡の展覧会が実現することになりました。
出品されるフェルメールの作品は、光に満ちた美しい空間を描いた風俗画の傑作《ワイングラスを持つ娘》、
現存する 2 点の風景画のうちの 1 点《小路》、近年フェルメール作と認定され大きな話題となった
《ヴァージナルの前に座る若い女》、晩年の優品《手紙を書く婦人と召使い》、
《マルタとマリアの家のキリスト》、《ディアナとニンフたち》、《リュートを調弦する女》の一挙 7 点です。
このほかレンブラントに天才と称され、フェルメールの師であるとの説もあるカレル・ファブリティウス (1622-1654) や、
デルフトに特有の技法を確立させたピーテル・デ・ホーホ (1617-1683) など、
世界的にもごく稀少で非常に評価の高いデルフトの巨匠の作品も合わせて、40点が展示されます。
デルフトの芸術家による名作がこれほど一堂に集うことは、本国オランダでも希有であり、
この奇跡の展覧会は、私たちにとってまさに一生に一度しかめぐり合えることのない機会といえるでしょう。
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