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アールデコと空間と彫刻、ドローイング、版画

庭園美術館(目黒)へ行く。
庭園美術館の空間と舟越氏の作品の組み合わせも非常に興味深い。
アールデコ装飾の施された個性的な部屋に、とつと展示される彫刻。
ふと部屋をのぞいたらそこにその人(彫刻)が当たり前に居るように感じられる。
人なのだか木彫なのだか。どこぞの世界だか。よくわからなくなる。
私は不思議にも調和のとれた旋律を聴いた。

作品は各時期の厳選された彫刻作品と
2006年より制作しているスフィンクスシリーズ。
そしてそれらに伴うドローイングや版画など。

ドローイングも舟越氏が紙に描き出すまでの過程が垣間見え面白い。
いくつもの線が行き交い、消した跡、何かを探している線。
そして、最終的にははっきりとした意思を持って力強くひかれた線が黒く描かれる。
ひとつ舟越氏の決意を感じる。

一番興味を持ったのはスフィンクスシリーズ。
「見晴し台のスフィンクス」
正面はもちろん、横から眺めたときにはあまりの美しさに声を漏らした。
なんというバランスなのだ。。。。うつくしや。
人間らしき顔をしているが、妙な耳(ウサギの耳が足れたような)
すっと長く垂直にのびる首。
力強く男性的なひきしまった筋肉と
女性的に豊かにたゆたう乳房。
その頂点の乳首も控えめながら、
吸い付きたくなるほど魅力的だという事も言っておきたい。
そう。両性具有なのだ。
(両性具有というよりも中性という認識の方が適当に思う。)
頭部に埋め込まれているのは作者だろうか。

ここにいるのは宇宙の人なのだと感じる。(グレイなどではない)
まぎれもなく人を超越しているなにものかなのだと確信する。
そのどこかのだれかを私は確かに知っているのだ。
白い宇宙船に乗り、無表情に遠くを見つめる。
そうしてこの星をこの宇宙をみている。
今までの舟越氏の作品とは違う新しい何かが始まっている。


「言葉をつかむ手」
 細い廊下からのぞくバスルームに現れる彼女。
 はっと思わず目が見開いた人は私だけではなかろう☆
 すばらしく魅力的な女性。

「戦争を見るスフィンクス」
 舟越氏の作品でこんなに強烈な表情の木彫はなかったであろう。
 その感情の振動が伝わり胸がきつくなる。

「私の中の緑の湖」(新作)
「夜は夜に」


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独特な雰囲気の中、とても充実したよい展覧会であった。
鑑賞後素晴らしき芸術に触れ、琴線がふるふると揺れ
その静かな高揚感というか、つきぬけていく感覚のような、
それを胸に抱きながら帰路につくというのは
なかなか他のものにはかえがたい快感なのだ。

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※当たり前だけれど、
立体はその存在がダイレクト。
すぐそこにそれがあるという。
リアリティにあふれている。
うまく言えないけど。
久しぶりに見た木彫にとても刺激を受けました。
絵画しかり、実際に見るという事はものすごく価値があるね☆
立体は特にだよ。存在とはなんぞや=