秋の風を感じるね。
季節の変わり目はいつも。
空気が変わる。
においが変わる。
夏は大きなトランクに夏をしゅるっとしまう。
秋が帽子に手を添えながら、音楽隊と一緒に西からやってくるんだよね。
小脇に挟んでいる本。今年は何を読んでるんだろう。
「やあ。変わりはないかい?」なんて少しだけ言葉を交わしながら。
冬は遠くのどこかでまだ眠ってるかな。
日本は季節たちがめぐり、素敵な国だよね。
とても暑くてのびきっている日には、涼やかな風が通り過ぎる日を思い出す。
寒くてきゅぴきゅぴに縮こまる日には、ぎらぎらと照りつける強烈な日差しの力を思い出す。
そっと肩を抱いてくれるような秋の風。
なぜだか恋の予感を感じてしまうような春。
そして、その季節に想っていた人の事も
そっと思い出すのです。