
空は青く
海も蒼く
ひゅうひゅうと風をきって船を走らせる。
固く、大きな白い船は海の話にはあまり耳をかたむけずに、
びゅんびゅんと海を飛ばす。
だいたい人間が作るものってそんなもの。
一度も同じ音もたてず
一度も同じゆらめきなんかない
ボートから勢い良く飛び込む。
浜までずび~っとひたすら泳ぐ。
砂浜という大地はどっしりと構えており。
こうもほっとするものか。
そのまま腹を下にぺっとりと寝転べばなんと心地よい。
スイミングキャップをかぶったまま、
思わず眠ってしまう。
蝉の声と波たちの歌。
言う事は何もなくて、今日は私は歌わない。
ぱちっと目を覚ませば、そのまま走って海へ、
沖合へひたすら泳ぐ。ボートまで泳ぐ。
幾度となく飛び込む。
ずぼっと頭から。
脳天に重心を。
身体は脱力してなりゆきにまかせる。
心地の良いおと。
人の身体が海へとささる音。
背面からくるんと空中で回転して飛び込む。
視界もくるんと音をたてる。
イメージに身体がついてくる快感。
今年の海。
最後の一日。