丘にのぼる。
え~んと大声をあげて泣きながらのぼる日もあれば、
らんたたと、軽やかにすてっぷをしながらのぼる日もある。
土と落ち葉がしゃくしゃくとじゃしゅじゃしゅと
私のくつとゆいながら、のぼるのぼる。
くつにつく土の粉が愛しいね。
どんぐりたちがあちらこちらでコロリンちょ。
木から芽吹く香りがする。
風がふいている。
梅の香りを運んできたよ。
いろいろ届けものが多い季節なのと。
にっこりすると、あっという間に通り過ぎる。
丘の頂上で私はぐるぐる。
りんご30個くらいの円を描いてひたすらまわる。
時計のように、命のように、ひたすらまわる。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる。
しゃこしゃこしゃこ。
ぱきぽきしゃこしゃこ。
木の根っこは踏まれたってそんなにやじゃないよと
言ってくる。
そう。
ぐるぐるぐる。
え~んえんえん。
突然泣いてみたりする。
え~~んえんえ~~~ン。
びえ~~~~~~ン。
ぐるぐるぐる。
ぴたっと泣き止んでまた歩いてみるんだ。
葉っぱくんよ。緑くんよ。
空よ。白よ。風よ。青よ。深いふかい蒼を思い出す。
大きな丘。大きな心。
なんだかなんだか励まされて、
おうちにかえる。
歩いてかえる。
人間を早く終えたいと思う日もある。
いつかのあの日を忘れてなんかいない。