生まれば、死ぬ。

美しくば、朽ちる。

出会えば、別れる。

なにもかも、そこにアルならば、
なにもかも、いつかオワルという事なのか。


私は私の首を抱く大きな霧森狼に聞いた。

狼はなおも私の首を強く抱き締めた。

そうだ。

と言った。

私は自転車に乗りながら、夜風に踊り、
狼は、なおもあたたかく私を抱く。


狼は続けた。

それが、形アルものという事なのだ。




私は風にのり足をまわす。
ぐるぐるぐる。


ずうっとずうっとなんてない。
ずうっとが続くと、たくさんの事を忘れる。
わすれないと思った事をわすれる。


狼はうっすらと霧に融け、森へ帰る。
振り返り言う。
たとえば、私はなくらなないと言う事。