今日は本物のIFRフライトです。

最近ここカリフォルニアも冬の天気になってきまして、天気の良くない日が多くなってきました。
天気予報も全然あてにならず、フライトを予定しててもその日の朝にならないと天気が読めない状況です。
この頃よくある天気は、朝から午前中にかけて霧が出てたり、低い雲が立ち込めていて、昼ごろから晴れるもしくは、一日中続くというのです。

IFRと言うのは本来はこういった悪い視界の中を飛ぶためのものなので訓練には差し支えないように思うんですが、悪すぎるとできないものなのです。
先日から悪天候で2回もトレーニングキャンセルになっています。

悪すぎる天気(IFRトレーニングキャンセルになる天気)とは、

①雲が低すぎる。
IFRは雲の中を飛べますが着陸のときはどうしても雲の下に降りて滑走路を目視しないといけません。
例えて言うと、雲の高さが地上100mだとします。
(もちろんパイロットはその正確な高さを知りません。)
飛行機は高度500mくらいから着陸態勢に入ります。
パイロットは雲の中を計器のみを見ながら滑走路めがけて高度を下げていきます。
外の景色が全く見えないまま高度を下げていきます。
雲の下にいつ出られるかというのを高度計を見ながら待ちます。
高度が100mを切ったとき、このパイロットはようやく地上の景色を見ることができます。
この時点で滑走路を探します。うまく操縦できていれば目の前が滑走路ですが、うまくなければ滑走路からずれているかもしれません。
ま、いずれにせよ その後、着陸できればめでたしめでたしとなります。

さてこの場合、雲の下に出てから着陸までどれくらい時間の余裕があるでしょうか?
答え:約30秒です。
腕に自信が有れば全く問題ナシです。
ただし、雲が100mかどうかは飛んでみないとわかりません、それより低いこともあります。

ちなみに、空港によって高さが異なりますが、空港が見えないままの状況で下がってはいけない高度が決まっています。
デシジョンアルチチュード もしくはミニマムディセンディングアルチチュードと言いますが、例えばそれが90mだとすると、高度90mまで降下した時点で空港が発見できなければそれ以上降下することはできません。
すなわち、この空港に着陸することはできません。
もう一度着陸を試みるのはOKです、他の空港に行く手段もあります。

②フリージングレベルが低い
フリージングレベルとは何かと言うと、気温0℃ になっている高度のことです。
つまりフリージングレベルが1000mだとすると、それより上は0℃以下(例外はありますが)ということです。
そしてそこに雲があった場合、その中を飛ぶと水の粒が飛行機にぶつかって氷がくっつきます。
翼に氷がつくと厄介で、ひどくなってくると揚力が少なくなって普通に飛べなくなってしまいます。
(高級な機体ならば氷がつかないような装置が付いてたりしますが・・)

とまぁ、こんな感じでリスクをおかして飛ぶことはないという判断になる訳です。



で、今日なんですが 微妙に悪い天気だったんですが、IFRのプランで飛びました。
結局は離着陸の時、空港周辺は雲が少なかったので遠くから滑走路を目視できてました。
上空の飛行中はずっと雲の上で、たまに地面が見える程度です。
一面雲の上を自分で飛ぶのは初めてなので嬉しかったです。

こんな天気ばかりなので、また近いうち 今度は雲の中を飛ぶ機会があると思うので、それも楽しみです。


(またややこしい話をしてしまいました。分からない方、ごめんなさい。最近「内容が分からん時がある」という意見を頂きます。今日もその日です。)