あほたれ 〜男の約束②〜
あほたれ ~男の約束~のつづきです。
スクエアプラスという会社を作り、起業し、七転八倒しながら少しづつ仕事が入ってくるようになりました。
前の会社で使っていた下請けだった所に声をかけるのは、あまり行儀がよくないとは思いながらも
どうしても困っていたので、オッサンに連絡したところ
「心配すんな。あんたの所の仕事はな、どんなことが有っても絶対にやったる。わしはな、前の会社なんかどうでもいいんじゃい。あんたについて行く」
そう言ってくれました。
涙が出そうなほど、うれしい言葉は果たして守られ
この会社を作ってから、さまざまな難しい建物、デザインをやってきました。
ただ、いつも
僕がピンチの時には、このオッサンが助けてくれて
「おい、お前!出来ん出来ん言うとるけどな、この社長が言うてることは絶対出来る。騙された思ていっぺんやてみぃ!!」と
他の業者に檄を飛ばすほど
出会った頃を思い出すと笑えるほど僕を信じてやってくれていました。
ある日
「社長、あんた変わったな。昔、出会ったころは生意気で気に食わん若造やったけど、あんた変わったわ。今はな、あんたの事を本当に『社長』ってそう呼べるわ」
「何が変わったん?」
「思いやり」
そして、数々降り注ぐ無理難題をやり遂げてくれたオッサンに
「うちの家建てよう思ってんねん。オッサンやってくれるやろ」
やっと、僕もこの言葉が言えるようになりました。
そして、一昨年年末、これまた難しい家でしたが、オッサンの力で作り上げることができました。
そして、去年、病気で倒れ、入院することとなりました。
一度退院したとき、年末まで、うちの会社の物件だけは現場に出向き檄を飛ばしていました。
僕の現場で本当にピンチが何度もやってきたこの時期
このオッサンが僕を助けてくれました。
病院で面会不可の中、何とか会わせてもらったとき
僕は知りました。
今しかないという直感。
これまで言った事の無い、オッサンへの礼
これまで明かしたことのない、オッサンへの賛辞
これまで、僕と一緒に生きてくれた感謝
もう、口をきく事すら適わないから、その手を握り
伝えきれない想いを打ち明けました。
涙をうかべたオッサンの目に
「こんなベッドでくたばるのが大工の本分か?さっさと戻ってこい!」
その言葉が最後となり
2月9日朝
西原 一男という昭和の名工は旅立って行きました。
葬儀は家族のみで行われ
届けたかった最後の言葉は、冬の空に。
オッサン
ありがとう。
あんたがおらんかったら僕はやって来れんかった。
あんたが育てた瀬崎くんも菅谷くんも最高の大工になったよ。
そして、西原一男、あんたは最高の棟梁やったで。
「社長あんたの所の仕事はどんなことがあってもやったる」
あんたホンマに忌の際でも、最後の最後まで男の約束守ってくれたんやな。
僕にできること
さよならは言わない
あんたは僕の心で永遠に生き、そして今度は僕があんたに男の約束守るということ
今は暫くの別れということ。
スクエアプラスという会社を作り、起業し、七転八倒しながら少しづつ仕事が入ってくるようになりました。
前の会社で使っていた下請けだった所に声をかけるのは、あまり行儀がよくないとは思いながらも
どうしても困っていたので、オッサンに連絡したところ
「心配すんな。あんたの所の仕事はな、どんなことが有っても絶対にやったる。わしはな、前の会社なんかどうでもいいんじゃい。あんたについて行く」
そう言ってくれました。
涙が出そうなほど、うれしい言葉は果たして守られ
この会社を作ってから、さまざまな難しい建物、デザインをやってきました。
ただ、いつも
僕がピンチの時には、このオッサンが助けてくれて
「おい、お前!出来ん出来ん言うとるけどな、この社長が言うてることは絶対出来る。騙された思ていっぺんやてみぃ!!」と
他の業者に檄を飛ばすほど
出会った頃を思い出すと笑えるほど僕を信じてやってくれていました。
ある日
「社長、あんた変わったな。昔、出会ったころは生意気で気に食わん若造やったけど、あんた変わったわ。今はな、あんたの事を本当に『社長』ってそう呼べるわ」
「何が変わったん?」
「思いやり」
そして、数々降り注ぐ無理難題をやり遂げてくれたオッサンに
「うちの家建てよう思ってんねん。オッサンやってくれるやろ」
やっと、僕もこの言葉が言えるようになりました。
そして、一昨年年末、これまた難しい家でしたが、オッサンの力で作り上げることができました。
そして、去年、病気で倒れ、入院することとなりました。
一度退院したとき、年末まで、うちの会社の物件だけは現場に出向き檄を飛ばしていました。
僕の現場で本当にピンチが何度もやってきたこの時期
このオッサンが僕を助けてくれました。
病院で面会不可の中、何とか会わせてもらったとき
僕は知りました。
今しかないという直感。
これまで言った事の無い、オッサンへの礼
これまで明かしたことのない、オッサンへの賛辞
これまで、僕と一緒に生きてくれた感謝
もう、口をきく事すら適わないから、その手を握り
伝えきれない想いを打ち明けました。
涙をうかべたオッサンの目に
「こんなベッドでくたばるのが大工の本分か?さっさと戻ってこい!」
その言葉が最後となり
2月9日朝
西原 一男という昭和の名工は旅立って行きました。
葬儀は家族のみで行われ
届けたかった最後の言葉は、冬の空に。
オッサン
ありがとう。
あんたがおらんかったら僕はやって来れんかった。
あんたが育てた瀬崎くんも菅谷くんも最高の大工になったよ。
そして、西原一男、あんたは最高の棟梁やったで。
「社長あんたの所の仕事はどんなことがあってもやったる」
あんたホンマに忌の際でも、最後の最後まで男の約束守ってくれたんやな。
僕にできること
さよならは言わない
あんたは僕の心で永遠に生き、そして今度は僕があんたに男の約束守るということ
今は暫くの別れということ。