プランとエレメントと精神世界② | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

プランとエレメントと精神世界②

プランとエレメントと精神世界のつづきです。

不動産広告に多いのは

「ウソ平面図」と「文字情報」

土地や建物属性については、分かりにくい「文字情報」

敷地面積何㎡、第一種何たら地域、何々構造、接道何m…etc.

そして、建物はとりあえず4LDK、使い勝手や明るさ、空間の豊かさは表現されず、似ても似つかないイメージ写真を付けています。

極めつけなのは、大阪で多いのかもしれませんが、車の縮尺がおかしいカーポート。

絶対車が入らないにも関わらず、車の絵を小さくして余裕で入っているような「ウソ平面図」

これらが「考え」のスタンダードになってしまって、高額な住宅というものを求めようとしています。

図面では理解できないもの

それは建築を構成するものすべて、つまり素材すべてがどう組合わさり、どう見えるのかということです。

すべての図面は現場がどう作業するかの「指示書」でしかなく、芸術作品でも何でもありません。

紙切れが美術ではなく、現実社会に姿を現す完成品がどうであるか?

僕らはそれを伝えるためにCGを作ったり、色々イメージ図を作りますが


「遠い過去、ふとんに潜り込み、もう十数回読んだ小説。

そんな本が数千冊。

テレビを見るより

もう何度読んだかわからない本のクライマックスに

前に読んだ時より、もっと想像し、もっとリアルに、もっとのめり込んだ」

目を閉じれはいつでも、空想から現実を作る事ができるので


設計する前から、現実に存在するより現実なアイディアとイメージの「精神世界」は

どうやってもお客様に伝えることに堪えるプレゼンテーションになりません。

もともとプレゼンテーションなんていう小手先のものではなく

「何かわからんけど木下くんに任すわ」と言って頂けるまでの情熱のほうが

僕にとっては姿形はなくとも、最も「リアル」です。

これも、一般的的に建築家、建築士を進む方には邪道なのだと思いますが。


僕のセメントマッチ(真剣勝負)

姿無き者を置き、その姿無き者に負けないこと。