重力に縛られるもの | ~資地計築~ 建築デザイン 木下 稔

重力に縛られるもの

現在、建築設計を生業としていますが

もともとが建築設計を生業としていた訳ではありません。

と、いうか設計をしたことによって報酬を得る仕事をしていなかったというのが正しいのかもしれません。

最終的に製品としての「建築」が出来て、初めて報酬が得る「設計施工」をしてきたからだと思います。

現在は「設計」のみの仕事もしておりますが

「施工」のみの仕事もしています。

設計をしているからかもしれませんが、工事において困ることは

「現実に組上げることができそうもないものを丸投げされる」

時があるということです。

結構、

「施工図書いて、「納まり」考えるのがあんたらの仕事でしょ。あと、よろしく」

的なこと言われます。

言葉ていねいであっても内容は同じなので困ってしまいます。

なぜ困るのか

1 できることを考えると意匠(デザイン)が変わる

2 意匠を構成すれば耐久性がなくなる

3 両立させようとすればとてつもない費用がかかる。

これを割と「見積出して契約してんだから。分かってんだろ!今更費用かかるって言ったって出ないよ」

で片付けられるので困ってしまうんですね。

建築の大学を出なくて

エライ先生の事務所で修行したこともない僕が言うのも何なんですが

設計をする人にお願いがあります。

「人は重力に縛られている」ということを意識して設計して欲しいということです。

設計できても、組み立てることや、防水することなど

すべて人が重力に縛られながら組上げていく実態があります。

図面を描く人間は。この重力を意識しながら図面を書いている人が割と少ないです。

この重力に従って作ることを考えれば、建築の理の半分は解決するはずです。

このブログでも、よくニシハラ棟梁に「※◯▽■×wh!」と現場呼び出しがかかりますが

「あーで、こーで、どー」と言えば

「シャチョには敵わんわ!得心いったわい」と現場が進みます。

特別なことを言っているわけでもなく

彼らに「重力に従った順序」を説明しているだけにすぎません。


自らの為ではなく

人のためと生きるなら


僕にできること

水は上から下に、そして方円に従うこと